Claude Code Pluginは、Skills、サブエージェント、Hooks、MCPサーバーなどを一つにまとめ、インストール・共有・更新できる拡張パッケージです。
- 探す:
/pluginで公式Marketplaceの内容と追加される機能を確認する - 試す:信頼できるPluginを隔離した検証環境のlocal scopeへ入れる
- 共有する:検証後にproject scopeで利用設定を共有する。依存関係や認証情報は別途管理する
- 守る:Pluginは任意コードを実行できるため、提供元、権限、Hooks、MCP、更新差分を確認する
対象:Claude Codeを拡張したい利用者、開発者、DX推進、情報システム、開発責任者
今日やること:/pluginを開き、インストールせずに公式Pluginの「Will install」とスコープを確認する
この記事の目次
Claude Code Pluginを使うと、毎回SkillsやHooks、MCPを個別に設定しなくても、目的別の機能をまとめて導入できます。コードレビューの手順、Git操作、外部サービス連携、言語ごとのコードインテリジェンスなどを、再利用可能な単位として扱える仕組みです。
ただし、ブラウザ拡張機能のように「追加ボタンを押せば安全に使える」と考えるべきではありません。Pluginにはシェルスクリプト、Hooks、MCPサーバーなどが含まれる可能性があり、利用者と同じ権限でコードを実行できます。
この記事では、Claude Code Pluginの仕組み、Skills・Hooks・MCPとの違い、公式Marketplaceからのインストール、管理、自作、企業での安全な導入方法を解説します。情報は2026年8月20日時点のClaude Code公式ドキュメントに基づきます。
Claude Code Pluginとは
Claude Code Pluginは、Claude Codeへ追加する複数の構成要素を一つのディレクトリにまとめ、配布・インストール・有効化・更新できる仕組みです。
Pluginには、主に次の要素を含められます。
| 構成要素 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| Skills | 作業手順、知識、補助スクリプトを再利用する | コミット、レビュー、PDF処理 |
| Agents | 特定タスクに専門化したサブエージェントを追加する | セキュリティレビュー、性能調査 |
| Hooks | Claude Codeのイベント前後に処理を実行する | 編集後の整形、実行前の検査 |
| MCP servers | 外部サービスやデータ源へ接続する | GitHub、Slack、Notion連携 |
| LSP servers | 言語サーバーを通じてコードを理解する | 定義移動、参照検索、型エラー検出 |
| Settings | Plugin有効時の既定設定を提供する | サブエージェント表示など |
関連設定を一つの配布単位へまとめられるため、チーム共有、更新、無効化を同じ方法で管理できます。たとえばコードレビューのSkill、Agent、Hookを同梱できます。
単体設定とPluginの使い分け
公式ドキュメントは、個人や単一プロジェクトだけで使う設定なら、.claude/配下のSkills、Hooks、agentsなどを直接置く方法も示しています。一方、Pluginが向くのは次の場面です。
- 複数の構成要素を一緒に配布したい
- 複数のリポジトリやチームで再利用したい
- バージョンと更新経路を管理したい
- Marketplaceから発見・導入できる形にしたい
- 有効化、無効化、削除をまとめて行いたい
自分だけが使う短いSkillを一つ作るなら、最初からPluginにする必要はありません。関連するSkillsやHooksが増え、他の人へ配る段階でPlugin化すると、管理が複雑になりにくいでしょう。
Claude Code自体の導入や基本操作から確認したい場合は、Claude Codeの使い方ガイドを先に参照してください。
Skills・Hooks・MCP・Marketplaceとの違い
Claude Code Pluginを理解するときに混同しやすいのが、Skills、Hooks、MCP、Marketplaceです。これらは競合する機能ではなく、階層と役割が異なります。
| 名称 | 何をするものか | Pluginとの関係 |
|---|---|---|
| Skill | Claudeへ作業手順や専門知識を伝える | Pluginに一つ以上含められる |
| Hook | 特定イベントで決められた処理を呼ぶ | Pluginに設定・スクリプトを含められる |
| MCP | Claudeと外部ツール・データ源をつなぐ規格 | PluginがMCPサーバー設定を配布できる |
| Agent | 専門的な役割を持つ子エージェント | Pluginに定義を含められる |
| Marketplace | Pluginを登録・発見するカタログ | Plugin本体とは別物 |
| Plugin | 上記の複数要素をまとめる配布・管理単位 | インストール、更新、無効化の対象 |
Marketplaceを追加するだけでは、Pluginはインストールされません。 Marketplaceの追加はカタログをClaude Codeへ登録する操作です。その後、カタログから必要なPluginを選んでインストールします。
Skillsの作り方を詳しく知りたい場合はClaude Code Skills完全ガイド、外部サービスとの接続はClaude Code MCP連携ガイドで解説しています。
\ Claude Codeの導入、何から始めればいいかわかります /
法人様のAI導入に関するご相談はこちらClaude Code Pluginの探し方とインストール方法
最初は、Claude Codeが案内する公式Anthropic Marketplaceから探す方法が分かりやすいでしょう。公式のPlugin発見ガイドによると、公式Marketplaceの名前はclaude-plugins-officialです。
1. Claude Codeを更新する
/pluginが見つからない場合、古いClaude Codeを使っている可能性があります。まずバージョンを確認します。
claude --version
更新方法は導入経路によって異なります。Homebrewならbrew upgrade claude-code、npmなら次のコマンドが公式ガイドに示されています。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest
更新後はClaude Codeとターミナルを再起動します。組織でバージョンを固定している場合は、勝手に更新せず管理者の方針に従ってください。
2. /pluginで公式Marketplaceを開く
Claude Codeの対話画面で次を実行します。
/plugin
DiscoverタブではPluginの詳細を確認できます。公式画面には、利用可能な場合、コンテキストコストの見積もり、最終更新日、「Will install」として追加されるSkills、Agents、Hooks、MCP・LSPサーバーなどが表示されます。
公式Marketplaceが見つからない場合は、次のコマンドで追加します。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
ここまでの操作はカタログの登録です。個別Pluginのインストールではありません。
3. Plugin名と追加内容を確認する
Pluginを選ぶ前に、少なくとも次の項目を確認します。
- 提供元とリポジトリ
- 最終更新日と変更履歴
- 追加されるSkills、Agents、Hooks
- 起動するMCP・LSPサーバー
- 実行するコマンドと通信先
- 必要な外部バイナリや認証情報
- コンテキスト使用量
- ライセンス
名称だけで選ばないことが重要です。「Git操作を便利にするPlugin」でも、コミット用Skillだけを含むものと、外部サービスへ接続するMCPサーバーを起動するものでは、権限とリスクが異なります。
4. インストールスコープを選ぶ
Claude Code Pluginには主に3つのスコープがあります。
| スコープ | 設定先 | 適した用途 |
|---|---|---|
| user | ~/.claude/settings.json |
自分が全プロジェクトで使う |
| project | .claude/settings.json |
リポジトリの共同作業者と共有する |
| local | .claude/settings.local.json |
そのプロジェクトで自分だけが試す |
初回評価は、共有されないlocal scopeか、検証用アカウントのuser scopeが適しています。チームで使うからといって、未検証のPluginをすぐproject scopeへ入れるべきではありません。
対話画面では、次の形式でインストールします。
/plugin install plugin-name@marketplace-name
公式MarketplaceのGitHub連携を指定する例は次のとおりです。
/plugin install github@claude-plugins-official
ターミナルから非対話で管理する場合は、claude plugin installを使えます。
claude plugin install plugin-name@marketplace-name --scope local
インストール時や実行時に確認画面が出る場合がありますが、全挙動が表示されるとは限りません。--yesを安易に追加せず、Hooks、スクリプト、MCP・LSP設定、依存関係も確認してください。
5. 再読み込みして機能を確認する
インストール結果に/reload-pluginsの案内が出た場合は、次を実行します。
/reload-plugins
SkillはPlugin名で名前空間化されます。たとえばcommit-commands Pluginのcommit Skillなら、/commit-commands:commitのような形式です。名前空間があることで、別Pluginの同名Skillと区別できます。
インストール後は、いきなり本番リポジトリで実行せず、機密情報を含まないサンプル環境で次を確認します。
- 追加されたコマンドとツール
- 作成・変更されたファイル
- 外部通信と認証要求
- 承認画面の内容
- エラー時の停止動作
- 無効化後に処理が止まるか
インストール後の確認・管理方法
導入時だけでなく、一覧、詳細、無効化、更新、削除を運用手順に含めます。
claude plugin listclaude plugin details plugin-name@marketplace-nameclaude plugin disable plugin-name@marketplace-nameclaude plugin enable plugin-name@marketplace-nameclaude plugin update plugin-name@marketplace-nameclaude plugin uninstall plugin-name@marketplace-name
一時的に使わない場合は、削除前にdisableで止められます。挙動に問題があったときに即座に無効化できるよう、Pluginの正式名とスコープを台帳へ残してください。
更新時は、バージョン番号だけでなく差分を確認します。Skillの文章だけが変わったのか、新しいHookやMCPサーバーが追加されたのかで、再評価の範囲が変わるためです。
Marketplaceの追加元も管理対象です。GitHub、Git URL、ローカルパス、リモートのmarketplace.jsonを登録できるため、許可する供給経路を決めます。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちらClaude Code Pluginの代表的な用途
公式Marketplaceでは、用途を大きく分けて理解できます。
コードインテリジェンス
LSP Pluginにより、Claude Codeは言語サーバーから定義、参照、型情報、編集後の診断を取得できます。PythonならPyrightなど、対応バイナリを別途必要とする場合があります。
Pluginを入れただけで必要バイナリまで必ず導入されるわけではありません。Executable not found in $PATHと表示されたら、Errorsタブと公式表で依存関係を確認します。
外部サービス連携
MCPサーバーを同梱したPluginにより、ソース管理、プロジェクト管理、デザイン、インフラ、コミュニケーション、監視サービスと接続できます。
ただし、接続できることと、接続してよいことは別です。OAuthやAPIトークンの権限、読み取り・書き込み範囲、対象組織、監査ログ、削除権限を先に設計してください。
開発ワークフローとセキュリティレビュー
コミット、Pull Request、コードレビューなどを標準化するPluginがあります。Git操作や外部投稿には人の承認点を残してください。セキュリティ確認用Pluginも、静的解析、依存関係検査、秘密情報検知、テスト、人のレビューと組み合わせます。
Claude Code Pluginを自作する方法
既存Pluginで要件を満たせない場合は、自社の作業手順をPlugin化できます。最新のPluginリファレンスでは、CLIから雛形を作る方法が示されています。
1. 雛形を作る
最小構成は次のコマンドです。
claude plugin init my-helper
SkillsとHooksの雛形も作る場合は次のように指定します。
claude plugin init my-helper --with skills hooks
このコマンドは個人用の~/.claude/skills/<name>/にPluginを作り、次回セッションから<name>@skills-dirとして読み込みます。まず手元で開発する方法であり、Marketplaceへの公開とは別です。
2. ディレクトリ構造を理解する
代表的な構成は次のとおりです。
my-helper/├── .claude-plugin/│ └── plugin.json├── skills/│ └── review/│ └── SKILL.md├── agents/│ └── reviewer.md├── hooks/│ └── hooks.json├── scripts/│ └── check.sh├── .mcp.json└── .lsp.json
.claude-plugin/の中に置くのはmanifestのplugin.jsonです。skills/、agents/、hooks/などはPluginルート直下へ置きます。PluginルートのCLAUDE.mdはプロジェクトコンテキストとして読み込まれないため、配布したい指示はSkillへ入れます。
3. manifestを書く
manifestを使う場合、唯一の必須項目はnameです。最小例は次のとおりです。
{ "name": "my-helper", "description": "社内コードレビューを補助するPlugin", "version": "1.0.0"}
名前は空白を含まないkebab-caseにします。実運用では、作者、リポジトリ、ライセンス、説明、バージョンも記載すると、利用者が判断しやすくなります。
4. 小さなSkillから実装する
最初からHooksやMCPを追加せず、読み取り中心のSkillから始めます。たとえばskills/review/SKILL.mdに、レビュー対象、観点、禁止操作、出力形式を書きます。
Skill単体が動いた後にAgent、Hook、MCPを一つずつ追加します。問題が起きたときに、どの構成要素が原因か切り分けやすくするためです。
5. 検証する
公開前に厳格な検証を実行します。
claude plugin validate ./my-helper --strict
通常モードでは、未認識フィールドが警告でもPluginが読み込まれる場合があります。CIでは--strictを使い、フィールド名の誤記や不要な項目を失敗として扱う方が安全です。
構文検証だけでは不十分です。クリーンな検証環境で、インストール、読み込み、各機能、無効化、更新、削除まで確認します。スクリプトには終了コード、タイムアウト、入力検証、対象パス制限を設け、秘密情報をテストデータへ入れないでください。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちら企業で安全に導入する7つのポイント
公式ドキュメントは、PluginとMarketplaceを「ユーザー権限で任意コードを実行できる、高い信頼を必要とする構成要素」と説明しています。企業では、次の7点を最低限の基準にします。
1. Marketplaceと提供元を許可制にする
追加できるMarketplaceを管理し、個人が任意URLを登録する運用を避けます。公式Marketplaceでも、必要性と構成内容を確認してから導入します。「公式カタログにある」と「自社のデータ・規程に適合する」は同じではありません。
2. 最小スコープから始める
評価段階ではlocalまたは専用の検証環境を使います。project scopeはリポジトリを取得した共同作業者へ影響するため、セキュリティレビューと責任者承認の後に選びます。
3. 実行要素を確認する
Markdownの説明だけでなく、Hooks、scripts/、bin/、.mcp.json、.lsp.json、依存パッケージを確認します。難読化されたコード、外部から追加コードを取得する処理、広いファイル探索、任意コマンド実行があれば、導入を止めて精査します。
4. 認証情報を分離する
Pluginへ長期・高権限のAPIキーを渡さないでください。専用アカウント、短期トークン、最小権限、対象組織の固定を組み合わせます。ログやエラーへトークンが出ないことも確認します。
5. 更新差分を検証する
manifest、Hooks、MCP、依存関係の差分を確認し、検証環境から段階的に反映します。重要環境ではバージョンを固定します。
6. 外部通信とファイル範囲を制限する
Claude Codeの承認画面だけに依存せず、OS権限、コンテナ、ネットワーク制御、秘密管理を重ねます。ホームディレクトリ全体、SSH鍵、クラウド認証、顧客データを検証環境から見えない状態にしてください。
7. 停止・復旧手順を用意する
問題が発生したら、Pluginを無効化し、関連トークンを失効し、変更差分と外部通信を調査できるようにします。担当者、連絡先、Plugin名、スコープ、バージョン、導入日、承認者を台帳へ残します。
より広い権限設計は、Claude Codeのセキュリティガイドも参照してください。
Claude Code Pluginを含むAI開発ツールの選定、権限設計、社内ルール、PoC評価を整理したい企業は、Nexaへご相談ください。
よくあるトラブルと対処法
/pluginが認識されない
claude --versionを確認し、公式手順でClaude Codeを更新してから、ターミナルとClaude Codeを再起動します。クラウド環境やデスクトップ環境では操作方法が異なる場合があるため、利用中の実行環境も確認してください。
Marketplaceが見つからない
公式Marketplaceなら、次を実行してから再度インストールします。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
それでも失敗する場合は、組織のMarketplace制限、ネットワーク、リポジトリへのアクセスを確認します。
PluginのSkillが表示されない
Pluginが有効か、正しいスコープへ入っているかを確認し、/reload-pluginsまたは再起動を試します。キャッシュ削除や再インストールの前に、必要な設定・永続データを退避してください。
LSP Pluginが起動しない
対応するLanguage Serverバイナリがインストールされ、PATHから実行できるかを確認します。Pluginは接続設定を提供しても、Language Server本体を導入しない場合があります。大規模リポジトリでメモリ使用量が増えた場合は、Pluginを無効化し、対象範囲や言語サーバー設定を見直します。
Claude Code Pluginのよくある質問
Q. おすすめのClaude Code Pluginは何ですか?
共通の一つはありません。コード理解ならLSP、Git作業ならコミット系、外部連携なら必要なMCP系から一つ選び、目的、権限、保守性で判断します。
Q. SkillsだけでもPluginにできますか?
できます。Pluginはすべての構成要素を含む必要はありません。Skill一つから始め、共有や更新管理が必要になった段階でPluginとして整える方法が現実的です。
Q. Pluginをチーム全員で使うにはどうしますか?
検証後にproject scopeへ入れ、.claude/settings.jsonを版管理します。Plugin本体、Marketplace、依存関係、認証情報の準備も社内手順へ残してください。
まとめ
Claude Code Pluginは、Skills、Agents、Hooks、MCP、LSPなどを一つにまとめ、導入・共有・更新できる拡張パッケージです。MarketplaceはPluginを探すカタログであり、追加しただけでは個別Pluginはインストールされません。
最初の一歩は、/pluginで公式Marketplaceを開き、追加される構成要素とスコープを確認することです。目的に合うPluginを一つだけ検証環境へ入れ、動作、ファイル変更、外部通信、無効化まで確認してください。
自作する場合も、Skill一つの最小構成から始め、claude plugin validate --strictとクリーン環境での動作確認を行います。便利さだけでなく、Pluginを実行可能なサプライチェーンとして管理することが、安全な活用の前提です。


