Claude Codeの使い方は、導入、Planモードでの調査、小さな変更、差分確認、テストの5段階が基本です。
- 要点1: 公式要件はmacOS 13以上、Windows 10 1809以上、RAM 4GB以上
- 要点2: 最初はPlanモードを使い、編集前に対象ファイルと実装方針を確認する
- 要点3: CLAUDE.mdにテスト方法と禁止事項を記録し、毎回の指示漏れを防ぐ
対象: Claude Codeを業務や開発に導入したい担当者、管理者
今日やること: テスト用リポジトリで起動し、構成の説明だけを依頼する
この記事の目次
Claude Codeの使い方で最初に覚えるべきことは、長い命令文ではありません。調査、計画、変更、確認を分け、各段階で人が判断できる状態を保つことです。
Claude Codeはファイルを読むだけでなく、編集やコマンド実行まで行えます。便利な反面、対象範囲や権限を曖昧にすると、意図しない変更も起こり得ます。
この記事では、2026年8月1日に確認したAnthropic公式ドキュメントを基に、インストールから基本操作、CLAUDE.md、MCP、企業の安全対策まで順に解説します。
Claude Codeとは?使い始める前の確認事項
Claude Codeは、Anthropicが提供するエージェント型コーディングツールです。公式ドキュメントでは、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携できる製品と説明されています。
通常のチャットAIとの違いは、回答を表示するだけでなく、利用者が許可した環境で作業を進められる点です。ターミナル、Visual Studio CodeなどのIDE、デスクトップアプリ、Webから利用できます。
Claude Codeでできる主なこと
| 用途 | 依頼の例 | 人が確認する項目 |
|---|---|---|
| コード理解 | 「認証処理の流れを説明してください」 | 参照したファイルと説明の整合性 |
| 不具合調査 | 「このエラーの再現条件と原因候補を調べてください」 | ログ、再現手順、根拠 |
| 実装 | 「既存仕様を保ったまま入力検証を追加してください」 | Git差分、テスト、互換性 |
| テスト | 「変更箇所に対応するテストを追加し、実行してください」 | 失敗したテストを隠していないか |
| 文書整備 | 「READMEのセットアップ手順を現行コードに合わせてください」 | コマンドが実際に動くか |
| Git作業 | 「変更をレビューし、コミット案を作ってください」 | 意図しないファイルが含まれないか |
Claude Codeは、ソフトウェア開発以外のファイル整理やデータ処理にも使えます。ただし、処理対象が広がるほど、個人情報、認証情報、顧客データへ触れる可能性も高まります。まずはGitで管理された検証用プロジェクトから始めるのが安全です。
対応環境と必要な契約
Anthropicの公式セットアップ文書で、2026年8月1日に確認できた要件は次の通りです。
| 項目 | 公式要件 |
|---|---|
| macOS | macOS 13.0以上 |
| Windows | Windows 10 1809以上、またはWindows Server 2019以上 |
| Linux | Ubuntu 20.04以上、Debian 10以上、Alpine Linux 3.19以上 |
| ハードウェア | RAM 4GB以上、x64またはARM64プロセッサ |
| 通信 | インターネット接続が必要 |
| シェル | Bash、Zsh、PowerShell、CMD |
公式クイックスタートでは、Claude Pro、Max、Team、Enterpriseの各プラン、Claude Consoleアカウント、対応クラウドプロバイダーなどが利用経路として案内されています。使える機能や利用量は契約によって異なるため、固定の回数や時間で判断しないでください。
料金体系を比較したい場合は、Claudeの料金ガイドも参考になります。契約前には、必ずClaude公式料金ページで最新条件を確認してください。
Claude Codeをインストールして初回起動する
公式はネイティブインストーラーを推奨しています。企業の端末では、管理者が許可した配布方法やソフトウェア管理手順を優先してください。
macOS、Linux、WSLへインストールする
macOS、Linux、WSLでは、公式セットアップ文書に次のコマンドが掲載されています。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
コマンドは取得したスクリプトをそのまま実行します。会社の端末では、配布元が claude.ai であることと、社内規程で許可されていることを確認してから実行してください。
Homebrewを使う場合は、次の方法も公式に案内されています。
brew install --cask claude-code
Homebrew版は自動更新されません。更新方法はインストールしたcaskに応じて異なるため、公式セットアップ文書を確認します。
Windowsへインストールする
PowerShellでは、公式文書に次のコマンドがあります。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Windows CMD向けには、インストールファイルを保存して実行する方法が掲載されています。
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd
Windowsではネイティブ環境とWSLでファイルパスやシェルが異なります。GitリポジトリがWindows側にあるのか、WSL側にあるのかを先に決め、同じプロジェクトを両側から同時に編集しないようにします。
インストール状態を確認する
インストール後は、次の2つを実行します。
claude --versionclaude doctor
claude --versionは導入されたバージョンを表示します。claude doctorは環境や更新状態を診断するときに使います。
続いて、対象プロジェクトのルートへ移動します。
cd /path/to/projectclaude
初回は画面の案内に従って認証します。個人プラン、組織契約、Anthropic API、クラウドプロバイダーでは認証や課金の経路が異なります。業務利用では、会社が指定したアカウントを選んでください。
\ Claude Codeの導入、何から始めればいいかわかります /
法人様のAI導入に関するご相談はこちらClaude Codeの基本的な使い方を6ステップで実践する
最初の作業は、新機能の実装よりも「既存コードの説明」が適しています。読み取り中心の依頼から始めると、Claude Codeが参照する範囲と回答の癖を確認できます。
ステップ1:Gitの作業状態を確認する
Claude Codeを起動する前に、未保存の変更がないか確認します。
git statusgit diff
未コミットの変更がある場合は、作業の区切りを付けます。Claude Codeによる変更と人が行った変更が混ざると、差分レビューが難しくなるためです。
本番環境の設定ファイルや秘密情報を含むディレクトリでは、いきなり起動しません。検証用ブランチ、コピー、コンテナなど、失敗を戻せる環境を用意します。
ステップ2:構成の説明を依頼する
最初の依頼は、目的と対象を短く指定します。
このリポジトリの構成を調べてください。主要ディレクトリの役割、アプリの起動点、テストコマンドを説明してください。この段階ではファイルを変更しないでください。
「変更しないでください」という文章は、Claudeが目指す行動を伝える指示です。ただし、指示文だけで権限を制御できるわけではありません。公式の権限文書も、プロンプトやCLAUDE.mdと、Claude Codeが強制する権限ルールを区別しています。
ステップ3:Planモードで変更方針を作る
実装前はPlanモードへ切り替えます。対話画面ではShift+Tabで権限モードを切り替えられます。CLI起動時に指定する場合は次の形です。
claude --permission-mode plan
Planモードでは、Claude Codeはファイルを読み、読み取り専用のシェルコマンドを使って調査しますが、ソースファイルは編集しません。大きな変更や未知のコードベースでは、実装対象、影響範囲、テスト方法を先に確認できます。
依頼文には次の5点を含めると、計画が具体的になります。
- 達成したい結果
- 変更してよい範囲
- 変更してはいけない範囲
- 守るべき互換性やセキュリティ条件
- 完了時に実行するテスト
プロンプトの組み立て方は、プロンプトエンジニアリング完全ガイドで詳しく解説しています。
ステップ4:変更を小さく依頼する
計画を確認したら、一度に一つの論点だけを実装します。
計画のうち、入力値の検証だけを実装してください。公開APIの引数と戻り値は変えないでください。変更に対応する単体テストを追加してください。
「認証を全面的に改善してください」のような広い依頼は、変更箇所と評価基準が増えます。入力検証、エラー処理、ログ、テストを分ければ、各段階で差分を確認できます。
ステップ5:Git差分とテスト結果を確認する
変更後は、Claude Codeの説明だけで完了と判断しません。別のターミナルでも次を確認します。
git statusgit diff
差分では、依頼外のファイル、不要な依存関係、秘密情報、デバッグ用ログ、仕様変更がないかを見ます。続いて、プロジェクトで定めたテストとlintを実行します。
npm testnpm run lint
コマンドはプロジェクトごとに異なります。テストが失敗した場合は、失敗内容を削除したり無視したりせず、原因と今回の変更との関係を切り分けます。
ステップ6:結果を人がレビューする
生成コードが動くことと、業務要件を満たすことは同じではありません。次の項目は人が判断します。
- 要件と実装が一致しているか
- 既存利用者との互換性を壊していないか
- 認証、認可、個人情報の扱いに問題がないか
- 第三者コードやライセンスの確認が必要か
- 本番へ反映してよいか
Claude Codeはレビューの補助にも使えますが、最終承認者にはできません。特に本番反映、データ削除、外部送信、課金を伴う操作には、人の承認を残します。
Claude Codeの導入範囲や社内ルールの設計でお悩みの場合は、利用目的とリスクを整理する段階からご相談いただけます。
よく使うCLIとスラッシュコマンド
Claude Codeには、ターミナルから使うCLIオプションと、対話中に使うスラッシュコマンドがあります。完全な一覧は更新されるため、公式CLIリファレンスと対話中の/helpを正本にしてください。
よく使うCLI
| コマンド | 用途 |
|---|---|
claude |
対話セッションを開始する |
claude -p "依頼" |
非対話で一度だけ実行する |
claude --continue |
直前のセッションを続ける |
claude --resume |
保存されたセッションを選んで再開する |
claude --version |
バージョンを確認する |
claude doctor |
導入環境を診断する |
claude update |
対応する導入方法で更新する |
claude mcp list |
登録済みMCPサーバーを確認する |
非対話モードは、調査結果を定型出力するときに便利です。
claude -p "このプロジェクトで実行できるテストを一覧にしてください"
CIやバッチへ組み込む場合は、許可するツール、出力形式、タイムアウト、失敗時の扱いを決めます。対話時の感覚で広い権限を与えたまま自動化しないでください。
よく使うスラッシュコマンド
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/help |
現在使えるコマンドを確認する |
/status |
認証、モデル、設定などの状態を確認する |
/permissions |
ツール権限を表示、変更する |
/plan |
計画を重視するモードへ切り替える |
/clear |
現在の会話コンテキストを消去する |
/compact |
会話を圧縮してコンテキスト使用量を抑える |
/context |
コンテキストの使用状況を確認する |
/cost |
セッションの利用量やコスト情報を確認する |
/init |
プロジェクト用の指示ファイル作成を支援する |
/memory |
読み込まれている指示やメモリを確認する |
/mcp |
MCP接続の状態や認証を確認する |
長いセッションでは、古い指示やログが現在の作業と混ざることがあります。論点が変わるときは/clearで新しいセッションに分けます。会話を残したまま容量を抑えたい場合は/compactを使います。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちらCLAUDE.md、IDE、MCPで使い方を拡張する
基本操作が安定した後に、プロジェクト固有の指示と外部連携を追加します。最初から機能を増やし過ぎると、どの設定が結果に影響したのか判断しにくくなります。
CLAUDE.mdにプロジェクトのルールを書く
CLAUDE.mdは、Claude Codeへ継続的な指示を渡すMarkdownファイルです。公式概要では、プロジェクトルートへ置き、コーディング規約、アーキテクチャ判断、推奨ライブラリ、レビュー項目などを伝える用途が示されています。
# Project instructions## Commands- Install: `npm ci`- Test: `npm test`- Lint: `npm run lint`## Rules- TypeScriptのstrict設定を維持する- 公開APIを変える前に影響範囲を説明する- `.env`、秘密鍵、資格情報を読み込まない- 新機能にはテストを追加する
良いCLAUDE.mdは、短く、具体的で、検証できます。「高品質なコードを書く」では判断基準が曖昧です。「公開関数を追加したら単体テストも追加する」と書けば、差分で確認できます。
/initはたたき台の作成に使えます。ただし、自動生成された内容には古いコマンドや誤った推測が混ざる可能性があります。実際に動くコマンドだけを残し、秘密情報は書かないでください。
IDE連携で選択範囲と差分を扱う
Claude CodeはVisual Studio Code系とJetBrains IDEに連携できます。IDEで選択したコードを文脈として渡す、開いているファイルを認識させる、差分をIDE上で確認するといった操作が可能です。
拡張機能はAnthropic公式の発行元であることを確認します。Remote Development、SSH、コンテナを使う場合は、Claude Codeがローカルとリモートのどちらで動いているかも確認してください。
MCPで外部ツールへ接続する
MCPはModel Context Protocolの略で、AIアプリケーションと外部ツールやデータソースを接続するための標準規格です。Claude Codeでは、MCPサーバーを登録して外部機能を利用できます。
claude mcp listclaude mcp get <name>claude mcp remove <name>
MCPサーバーを追加すると、Claude Codeが操作できる範囲も広がります。提供元、ソースコード、通信先、認証方法、要求権限を確認し、書き込み権限は必要になるまで与えません。
MCPの仕組みと選定基準は、MCPサーバーの安全な選び方で詳しく解説しています。
企業でClaude Codeを安全に使うための運用ルール
企業導入では、精度の高いプロンプトより先に、アカウント、データ、権限、レビューを設計します。個人が便利に使える状態と、組織が管理できる状態は別だからです。
権限モードを用途で使い分ける
2026年8月1日時点の公式権限文書では、次のモードが案内されています。
| モード | 公式説明の要点 | 適する場面 |
|---|---|---|
default |
各ツールの初回利用時に許可を求める標準動作 | 通常の対話作業 |
acceptEdits |
作業ディレクトリ内の編集と一部のファイル操作を自動承認 | 対象範囲が明確な実装 |
plan |
読み取りと調査を行うが、ソースを編集しない | 初期調査、設計、レビュー |
auto |
背景の安全確認を使ってツール操作を自動承認する | 組織方針と対応環境を確認した作業 |
dontAsk |
事前許可されていないツールを自動拒否する | 無人実行、厳格な許可リスト運用 |
bypassPermissions |
一部を除き権限確認を省略する | 隔離されたコンテナや仮想マシンのみ |
bypassPermissionsは、通常の開発端末で効率を上げるための設定ではありません。公式文書も、損害を与えられない隔離環境に限って使うよう注意しています。
データ利用方針を契約別に確認する
Claude Codeがローカルのターミナルで動いていても、モデル処理に必要なプロンプト、コードの文脈、ツール結果などはサービスへ送信され得ます。「ターミナル製品だからコードは端末外へ出ない」という理解は誤りです。
Anthropicのデータ利用文書では、個人向けと商用で方針が分かれています。
- Free、Pro、Maxでは、データを将来のモデル改善に使う設定を利用者が選べます。設定がオンならClaude Codeの利用データも対象です。
- Team、Enterprise、API、第三者プラットフォーム、Claude Govでは、顧客が改善目的の提供を選ばない限り、商用条件下で送信したコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わないと説明されています。
保持期間や例外は製品、契約、フィードバック送信などで異なります。法務と情報システム部門は、Commercial Terms、Privacy Center、契約書、DPAを確認してください。
最低限の企業チェックリスト
- 会社が許可した契約と認証方式を指定する
- 個人アカウントや個人APIキーの業務利用を統制する
- ソースコードとデータの機密区分を決める
- 顧客情報、個人情報、認証情報、本番データを入力しない
.env、秘密鍵、資格情報をアクセス対象から外す- 許可、確認、拒否の権限ルールを設定する
- MCPサーバー、プラグイン、Hooksを許可制にする
- Git差分、テスト、静的解析、依存関係検査を行う
- 保護ブランチへの直接pushと自動マージを禁止する
- 利用量、コスト、実行ログを監視する
- 問題発生時のキー失効と報告手順を決める
より詳しい考え方は、Claude Codeのセキュリティガイドも参考になります。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちらClaude Codeの使い方に関するよくある質問
Q. Claude Codeは無料で使えますか?
利用可否と費用は、Claudeの契約プラン、Claude Console、API、対応クラウドプロバイダーなどの認証経路で異なります。「常に無料」「一律月額」とは言えません。最新条件は公式料金ページと契約画面で確認してください。
Q. Claude Codeは日本語で使えますか?
日本語で依頼できます。ファイル名、コマンド、固有の技術用語は原文のまま示すと、対象を特定しやすくなります。日本語で回答すること、コメントの言語、文書の表記規則もCLAUDE.mdへ記録できます。
Q. Windowsでも使えますか?
Windows 10 1809以上、またはWindows Server 2019以上が公式要件です。PowerShell、CMD、WinGetの手順が用意されています。WSLでも利用できますが、Windows側とWSL側のどちらでリポジトリを管理するかを統一してください。
Q. 入力したコードはAIの学習に使われますか?
契約によって異なります。Free、Pro、Maxは利用者のデータ利用設定を確認してください。Team、Enterprise、APIなどの商用条件では、顧客が改善目的の提供を選ばない限り、送信したコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わないと公式文書で説明されています。
Q. プログラミング初心者でも使えますか?
利用できますが、生成された変更の正しさを判断する知識は必要です。最初はコードの説明、エラーの分類、文書修正など、結果を確認しやすい作業から始めてください。本番反映やデータ操作を任せきりにしないことが前提です。
まとめ
Claude Codeの使い方は、ツールにすべてを任せる手順ではありません。Planモードで調べ、小さな単位で変更し、Git差分とテストを人が確認する流れを作ることが基本です。
導入時は公式要件と契約を確認し、検証用リポジトリから始めます。運用が安定したら、CLAUDE.md、IDE、MCPを段階的に追加します。企業では、商用契約のデータ方針、最小権限、監査、人による承認を先に決めてください。
Claude Codeを含むAI活用の導入・運用を支援します
株式会社Nexaでは、業務に合う利用範囲の選定、社内ルール、権限設計、検証手順まで、企業向けAI顧問サービスで支援しています。導入前の整理からご相談いただけます。




