Claude Code AGENTS.mdの対応条件と設定方法

Claude Code AGENTS.mdの対応条件と設定方法

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Claude Code AGENTS.mdの直接読み込みはv2.1.277以降に対応し、標準ではCLAUDE.md系がない場合に働きます。

  • 読み込み条件: 作業場所や親フォルダにCLAUDE.md系があると、標準ではそちらを読みます。
  • 注意点: 個人用のCLAUDE.local.mdを追加しても、AGENTS.mdの直接読み込みが止まります。
  • 設定方法: Project instructionsの4方式から、両方を読む方式などを選べます。

対象読者:開発チーム責任者、情報システム担当者。

今日やること: バージョンと、作業場所から親フォルダまでの指示ファイルを確認します。

この記事の著者
株式会社Nexa 代表取締役川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

Claude CodeでAGENTS.mdを使うには、版と既存の指示ファイルを確認します。個人用のルールを追加したことで、チーム共通の指示が読まれなくなる場合もあります。

確認日:2026年10月11日に公式ページで確認。 仕様は公式のメモリ管理ガイドに基づきます。設定例は説明用で、利用環境での実行検証はしていません。

Claude CodeはAGENTS.mdを読み込む?

Claude Codeは、v2.1.277以降でAGENTS.mdをプロジェクトの指示として直接読み込めます。ただし、標準ではCLAUDE.md系のファイルがない場合に限ります。まずは次の早見表で、自社の配置がどれに当たるか確認してください。

ファイルの状態 標準の読み込み方 確認すること
AGENTS.mdがあり、作業場所と祖先にCLAUDE.md系がない AGENTS.mdを直接読む 対応版と機能の有効状態
AGENTS.mdとCLAUDE.md系の両方がある CLAUDE.md系を読む 両方読む設定が必要か
CLAUDE.mdがAGENTS.mdを取り込んでいる CLAUDE.md経由で読む 取り込み指定と配置
直接対応前のバージョンを使っている AGENTS.mdの直接読み込みは使えない 更新または取り込み方式

ここでいう「CLAUDE.md系」には、CLAUDE.md、.claude/CLAUDE.md、CLAUDE.local.mdを含みます。判定には親フォルダのファイルも関係します。表の条件は公式ガイドの「AGENTS.md」に対応しています。

Claude Codeが標準設定でAGENTS.mdを読む条件とCLAUDE.md系の判定

作業場所と親フォルダにあるCLAUDE.md系の有無で、標準の読み込み先が変わります。

AGENTS.mdとCLAUDE.mdの役割の違い

AGENTS.mdを複数ツール向けの共通ルール、CLAUDE.mdをClaude Code向けの指示として整理すると、管理する内容を分けやすくなります。どちらも、作業方針を文章で渡すファイルです。権限を強制的に制限する設定ファイルとは異なります。

Claude Codeは、コードの読み取りや編集、コマンド実行を行う開発支援ツールです。指示ファイルには変更前の確認事項やレビュー方針を書き、毎回説明する代わりに共有します。

この分担は編集上の提案であり、公式が必須とする配置ではありません。基本的な書き方は、CLAUDE.mdの書き方と置き場所も参考になります。

先に確認したい対応バージョン

確認する機能によって、必要な版は異なります。公式ガイドの境目は次のとおりです。

バージョンの境目 確認する内容
v2.1.277以降 AGENTS.mdの直接読み込みに対応
v2.1.280以降 直接読んだAGENTS.mdを/memoryや/contextに表示
v2.1.281以降 それ以前のBedrockやtelemetry無効時などの制限を切り分ける基準
v2.1.285以降 新しい組み込みプラグインIDに対応。旧IDも読み込む

ターミナルでの確認コマンドは、公式CLIリファレンスにある次のものです。

claude --version

メンバーごとに版が異なるなら、取り込み方式を残すか、対応版をそろえるかを決めます。

標準で読み込むファイルと探索範囲

標準動作では、起動した作業ディレクトリから上の階層まで調べます。ディレクトリはフォルダのことです。リポジトリ直下だけを見ると、親にある指示を見落とします。

該当するCLAUDE.md系がなければ、作業場所と祖先にあるAGENTS.md、.claude/AGENTS.mdが対象です。この代替読み込みをフォールバックと呼びます。次の指示は停止の判定に数えず、AGENTS.mdと併せて読み込みます。

  • 個人共通の~/.claude/CLAUDE.md
  • 組織が管理するCLAUDE.md
  • .claude/rules/内のルール

似た名前にも注意が必要です。AGENTS.local.md、AGENTS.override.md、.agents/配下は、この機能の自動読み込み対象ではありません。公式ガイドの「When Claude Code reads AGENTS.md」に照らし、名前と場所を別々に確認しましょう。

CLAUDE.local.mdを追加するときの注意

AGENTS.mdで運用するプロジェクトにCLAUDE.local.mdを追加すると、標準ではAGENTS.mdを直接読まなくなります。CLAUDE.local.mdは個人用のプロジェクト指示ですが、読み込み判定ではCLAUDE.md系に含まれるためです。

共有ファイルを変えずに、個人の好みを別ファイルに足すだけでも挙動が変わります。

両方を使うなら、Project instructionsをclaude-md-and-agents-mdへ変更するか、CLAUDE.mdから取り込みます。この条件を個人用ファイルの追加手順にも記載しましょう。

Project instructionsの4つの設定

Claude Code内で/configを開き、Project instructionsから読み込み方式を選びます。応答や作業の判断に使う情報を「コンテキスト」と呼び、ここに入れるファイルを切り替えます。

設定値 動作 選ぶ場面
claude-md-or-agents-md CLAUDE.md系がなければAGENTS.mdを読む。標準値 既存構成に合わせて使う
claude-md-and-agents-md 両方を読む。既に取り込んだ内容は重複を避ける 共通指示と専用指示を併用する
claude-md CLAUDE.md系のみを読む 直接読み込みを使わない
managed-only 起動時は組織の管理指示と自動メモリに限定 読み込み範囲を調整する

managed-onlyでも、下位ディレクトリのCLAUDE.mdやルールなどは後から読み込まれ得ます。「プロジェクトの文章を一切読ませない安全機能」としては使えません。この例外まで含めて、公式の設定表を確認してください。

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settings.jsonで両方を読み込む方法

ユーザー設定の~/.claude/settings.jsonに書く現行の例です。ファイルを丸ごと置き換えず、必要なキーを既存JSONへ統合します。

{
  "pluginConfigs": {
    "cc-plugin-agents-md@builtin": {
      "options": {
        "instructionFiles": "claude-md-and-agents-md"
      }
    }
  }
}

このIDはv2.1.285以降向けです。それより前の版にも同じ設定を読ませる場合は、agents-md@builtinを使います。v2.1.285以降は旧IDも読み込みます。両IDを同時に書くのではなく、利用する版に合わせて選んでください。

このオプションはユーザー設定、--settingsで指定したファイル、管理設定で読み込まれます。プロジェクトの.claude/settings.jsonや.claude/settings.local.jsonに書いても無視されます。公式の設定スコープと、メモリ管理ガイドの個別条件を併せて確認してください。

現行ガイドでは、変更は次のメッセージと新しいセッションから反映されます。公式実装のREADMEには旧キーprojectInstructionsの互換処理もありますが、新規設定はinstructionFilesで書きます。

AGENTS.md読み込みオプションが有効な設定スコープと無視される配置先

Project instructionsのオプションは、プロジェクト設定やローカル設定では読み込まれません。

CLAUDE.mdから取り込む互換的な方法

直接読み込みに頼らない方法として、AGENTS.mdと同じ場所のCLAUDE.mdに、次の1行を書けます。@は、別ファイルの内容を読み込むための指定です。

@AGENTS.md

Claude専用の指示はその下に追記します。AGENTS.mdを正本に保ち、CLAUDE.md経由で読む形です。直接対応したことだけを理由に削除する必要はありません。

「AGENTS.mdを読んでください」という文章では、Claudeが実際に開くかどうかに依存します。公式は直接読み込みか、@AGENTS.mdを案内しています。

シンボリックリンクという別ファイルへの参照を作る方法もありますが、Windowsでは権限やGit設定に条件があります。Windows利用者がいるチームでは、公式が推奨する取り込み方式を選ぶと、リンク作成の条件を持ち込まずに済みます。


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サブディレクトリのAGENTS.mdはいつ読む?

下位ディレクトリのAGENTS.mdは、起動時にすべてを読み込むわけではありません。Claudeがその場所のファイルをReadツールで開くときに読み込みます。Readは、ファイルの内容を取得するためのツールです。

次は説明用の構成例です。

repo/
├── AGENTS.md
└── src/
    ├── AGENTS.md
    └── example.txt

repo/で直接読み込みの条件を満たすなら、まず直下のAGENTS.mdが対象です。src/内をReadで開くと、その階層のAGENTS.mdが加わります。ただし、その階層のCLAUDE.md系は標準設定の判定に影響します。

起動直後に下位ルールが見えなくても、不具合とは限りません。対象階層と読み取り方法を確認します。

AGENTS.mdに書く内容と最小テンプレート

「品質を上げる」より「変更内容と未実施の確認を報告する」の方が、作業後に点検できます。具体的な指示を勧める公式ガイドに沿って書きましょう。

以下は編集部が作成した最小例です。公式テンプレートや導入企業の実例ではありません。

# 共通の作業ルール

## 変更の進め方
- 変更前に、依頼内容と影響するファイルを確認する。
- 依頼と無関係な修正は、理由を説明してから進める。
- 認証情報や個人情報を出力に含めない。

## 作業完了時の報告
- 変更した内容とファイルを報告する。
- 実施した確認と、その結果を分けて報告する。
- 実施できなかった確認を明記する。

テストコマンドは、そのリポジトリで実在を確認してから追記してください。別プロジェクトからのコピーは、実行できない手順を混入させる原因になります。

共通ルールとClaude専用ルールを分ける

同じルールを両方へコピーすると、片方だけ古くなるおそれがあります。共通ルールはAGENTS.md、CLAUDE.mdには取り込み指定と専用の差分を書く構成を検討します。

両方を直接読む設定なら、同じディレクトリではCLAUDE.md系の後にAGENTS.mdが入ります。ただし、読み込む順番を理由に矛盾を放置しないでください。公式ガイドは、矛盾する指示があるとClaudeがどちらかを選ぶ場合があると説明しています。

レビューでは、同じ事項を反対に指示していないか確認します。更新担当と変更理由も残しましょう。

AGENTS.mdが読まれないときの確認順序

まず読み込み対象に入っているか確認します。公式のトラブルシューティングに沿った手順です。

  1. 作業場所と祖先にCLAUDE.md、.claude/CLAUDE.md、CLAUDE.local.mdがないか調べます。
  2. claude --versionで版を確認します。直接対応と表示機能の版を区別します。
  3. /configでProject instructionsを確認します。claude-mdやmanaged-onlyになっていないかを見ます。
  4. v2.1.280以降なら、/memoryでAGENTS.mdのパスを確認します。
  5. 読み込まれているなら、曖昧な指示や他ファイルとの矛盾を点検します。

Project instructions自体が見当たらなければ、非対応セッションの条件やプラグインの無効化を確認します。管理の入口は公式プラグインガイドで確認できます。

あわせて読みたいユーザー設定とプロジェクト設定の違いを整理する場合は、Claude Codeのsettings.jsonの場所と優先順位を参照してください。AGENTS.mdのオプションには、前述の配置先の制限があります。

CLAUDE.mdの書き方と置き場所では、専用指示を整理する際の基本を確認できます。

AGENTS.mdが読まれない場合のファイル配置から指示内容までの5段階チェック

配置、バージョン、モード、読み込み表示、指示内容の順に原因を切り分けます。

Bedrockや無効化されたプラグインの扱い

「Amazon Bedrockでは使えない」と一律に判断しないでください。BedrockはAWS経由でモデルを利用するサービスです。現行の公式ガイドは、Bedrockやtelemetry無効時などの制限をv2.1.281未満の一部セッションとして説明しています。

telemetryは利用状況などを記録する仕組みです。制限の解消を理由に組織の送信設定を変えず、対応版への更新か取り込み方式を検討します。

また、/pluginで該当の組み込みプラグインを無効にすると、AGENTS.mdの直接読み込みは使えません。v2.1.276以前から更新した直後の最初のセッションでは使えず、次のセッションから有効になる場合もあります。既存セッションだけで判断せず、版と有効状態を記録しましょう。

指示ファイルだけでは権限を制限できない

AGENTS.mdに「外部送信しない」と書いても、それだけで通信を技術的に止めることはできません。指示ファイルはClaudeの判断に使われる情報です。操作を許可するかどうかは、権限設定や実行環境で管理します。

公式の権限ガイドでは、ルールをdeny、ask、allowの順で評価します。禁止対象はpermissions.denyなどで設定し、通信やファイルシステムの隔離にはサンドボックスを検討します。サンドボックスは、プログラムがアクセスできる範囲を制限する仕組みです。

公式セキュリティガイドは、コードやコマンドを承認前に確認する責任も説明しています。指示の共有、操作の制限、人による確認を分けて設計してください。AGENTS.mdの変更もレビュー対象へ含める運用が考えられます。

AGENTS.mdとCLAUDE.mdで異なる機能

直接読み込めるようになっても、CLAUDE.mdの周辺機能がすべて同じように働くわけではありません。公式ガイドが区別している項目には、次のものがあります。

確認項目 AGENTS.mdを直接読む場合の注意
InstructionsLoadedフック 直接読み込みでは発火しない。CLAUDE.mdからの取り込み等は別
--add-dirで追加したディレクトリ CLAUDE.mdの追加読み込みを有効にしても、AGENTS.mdは対象外
作業場所の外にあるファイルの取り込み 既に外部取り込みを承認済みの場合に限る。AGENTS側では承認画面を出さない

フックは特定の出来事に合わせて処理を動かす仕組みです。直接読み込みへ切り替えると、同じ通知を得られない場合があります。

外部の共通規約を参照する場合は、ファイル名だけでなく、読み込み確認や承認条件も点検します。

チームへ展開する前の移行チェックリスト

公式は、既存の@AGENTS.md取り込みを残しても重複読み込みにならないと説明しています。互換用ファイルを消す前に、次の項目を確認します。

  • 利用する版と、直接読み込みか取り込み方式かを記録します。
  • 個人用CLAUDE.local.mdがあるメンバーでも共通指示を読めるか確認します。
  • 設定ファイルの配置先と、新旧プラグインIDを照合します。
  • 起動時のフックでAGENTS.mdを表示していた場合は、二重投入になっていないか調べます。
  • 共通ルールに、別ツール専用の操作や実在しないコマンドが混ざっていないか確認します。
  • 読み込み表示と、実際の作業結果を分けて確認します。

小さな修正タスクで報告形式や検証手順を確認し、未実施の項目も残してください。「読まれた」と「意図どおりに作業した」は、別の確認事項です。

Claude Code AGENTS.mdのよくある質問

Q. Claude CodeはAGENTS.mdを標準で読み込みますか?

v2.1.277以降の対応するセッションでは読み込みます。ただし標準では、作業場所と祖先にCLAUDE.md、.claude/CLAUDE.md、CLAUDE.local.mdがないことが条件です。機能を無効にしている場合なども除きます。

Q. CLAUDE.mdとAGENTS.mdを両方置いてもよいですか?

置けますが、標準では両方を直接読むわけではありません。claude-md-and-agents-mdを選ぶか、CLAUDE.mdから@AGENTS.mdで取り込みます。両ファイルの内容が矛盾しないよう、共通ルールの正本を決めてください。

Q. AGENTS.local.mdに個人用ルールを書けますか?

ファイルを作ることはできますが、Claude CodeのAGENTS.md直接読み込みでは自動対象になりません。CLAUDE.local.mdを使う場合も、それによって標準のAGENTS.md読み込みが止まるため、両方読む設定などを併せて検討します。

Q. Amazon BedrockではAGENTS.mdを使えませんか?

一律に使えないわけではありません。公式は、Bedrockなどの一部セッションの制限をv2.1.281未満に限定しています。利用版を確認し、更新が難しい場合はCLAUDE.mdから取り込む方法を使います。

Q. /memoryにAGENTS.mdが表示されないのはなぜですか?

v2.1.280未満では、直接読んだAGENTS.mdを/memoryや/contextに表示しませんでした。それ以降なら、既存のCLAUDE.md系、Project instructions、プラグインの有効状態を確認します。表示がない原因を、版と設定に分けて調べてください。

Q. AGENTS.mdに禁止事項を書けば操作を止められますか?

文章だけでは強制できません。禁止事項を共有する用途には使えますが、操作の制御は権限設定、実行環境の隔離、承認前の確認で行います。managed-onlyも、プロジェクトの全指示を遮断する安全機能ではありません。

まとめ:版と既存ファイルを確認して方式を選ぶ

Claude CodeのAGENTS.md対応は、バージョンと既存の指示ファイルによって読み込み方が変わります。特に、親フォルダのCLAUDE.md系と個人用CLAUDE.local.mdは、共通ルールが読まれない原因になり得ます。

まずclaude --versionとファイル配置を確認し、Project instructionsで使う方式を決めてください。旧版が混在する場合は取り込みを残せます。共通指示が読まれたことを確認してから、重複したルールを整理しましょう。


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この記事で参照した外部情報

  1. 公式のメモリ管理ガイドcode.claude.com
  2. 公式CLIリファレンスcode.claude.com
  3. 公式の設定スコープcode.claude.com
  4. 公式実装のREADMEgithub.com
  5. 公式プラグインガイドcode.claude.com
  6. 公式の権限ガイドcode.claude.com
  7. 公式セキュリティガイドcode.claude.com

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