CLAUDE.md完全ガイド|プロジェクト設定ファイルの書き方と活用テクニック

Claude Code CLAUDE.mdのイメージ画像

CLAUDE.mdを正しく設定することで、Claude Codeの指示精度が向上し、業務自動化の効率を大幅に高められます。

  • 要点1: CLAUDE.mdはClaude Codeが毎回自動で読み込むプロジェクト記憶ファイルで、チームのルールや技術スタックを永続化できる
  • 要点2: 公式推奨は500行以内、実践では60行以内に抑えることで指示精度が最大化する
  • 要点3: グローバル・プロジェクト・サブディレクトリの3階層で使い分けることで、大規模開発にも対応できる

対象: Claude Codeを業務で活用したいDX推進担当者・経営者・非エンジニアの業務部門

今日やること: プロジェクトルートにCLAUDE.mdを作成し、まず「プロジェクト概要」「技術スタック」「禁止事項」の3セクションだけ書いてみる

Claude CodeのCLAUDE.mdを適切に設定することで、AIがプロジェクトを深く理解した状態で作業を開始できるようになります。

「Claude Codeに同じ説明を何度もしなければならない」「指示した通りにコードを書いてくれない」——こうした課題を抱えている方は、CLAUDE.mdの設定が不十分な可能性があります。

この記事では、CLAUDE.mdの基本概念から具体的な書き方・業種別テンプレート・チーム運用のベストプラクティスまで、DX推進担当者や非エンジニアにも理解しやすいよう体系的に解説します。なお、Claude Code自体の概要についてはClaude Codeとは?主要機能・料金・企業活用法を徹底解説をご参照ください。

CLAUDE.mdとは?Claude Codeのプロジェクト記憶ファイル

CLAUDE.mdは、Claude Codeが各セッション開始時に自動で読み込む設定ファイルです。プロジェクトのルール・技術スタック・コーディング規約などを記載しておくことで、毎回の会話で説明を繰り返す必要がなくなります。

一言で表すなら「AIへのオンボーディング資料」です。新しいエンジニアが入社したときに渡すプロジェクト説明書と同じ役割を、Claude Codeに対して果たします。

Claude Codeの6種類のメモリシステムの全体像

Claude Codeには、プロジェクトを記憶するための複数の仕組みが用意されています。

メモリタイプ ファイル 用途
プロジェクトメモリ CLAUDE.md(プロジェクトルート) プロジェクト固有のルール・技術スタック
グローバルメモリ ~/.claude/CLAUDE.md すべてのプロジェクトに共通する個人設定
サブディレクトリメモリ 各ディレクトリ/CLAUDE.md モノレポのパッケージ別ルール
ルールファイル .claude/rules/*.md 詳細なルールの分離管理
自動メモリ 自動生成(#コマンドで記録) Claudeが自ら学習した知見の蓄積
設定ファイル .claude/settings.json パーミッション・モデル・フック設定

この中でも「プロジェクトメモリとしてのCLAUDE.md」が、日常的なClaude Code活用の中心になります。

CLAUDE.mdとsettings.jsonの違い

混同しやすい2つのファイルですが、役割は明確に異なります。

項目 CLAUDE.md settings.json
形式 Markdown(自然言語) JSON(機械設定)
用途 Claudeへの指示・ルール 動作制御・パーミッション
「テストは必ずJestで書く」 「ファイル削除コマンドを許可しない」
変更頻度 プロジェクト進行に合わせて随時更新 初期設定後はほぼ固定

「Claudeにどう振る舞ってほしいか」を伝えるのがCLAUDE.md、「Claudeに何をさせるか・させないか」を制御するのがsettings.jsonです。settings.jsonの詳細についてはClaude Code 設定完全ガイドをご参照ください。

実務ポイントCLAUDE.mdに書くべきは「指示・ルール・背景知識」で、APIキーやパスワードなどの機密情報は絶対に記載しないでください。CLAUDE.mdはGitで共有されることが多いため、情報漏洩のリスクがあります。

CLAUDE.mdを配置できる3つの場所

CLAUDE.mdはファイルの置き場所によって適用範囲が変わります。目的に合わせて3つの階層を使い分けることが重要です。

グローバル設定(~/.claude/CLAUDE.md)

ホームディレクトリの.claude/フォルダに置くと、すべてのプロジェクト・セッションに適用されます。

~/.claude/CLAUDE.md  ← すべてのプロジェクトに適用

適している内容:– 言語設定(「回答は常に日本語で」)- 個人の作業スタイル(「コードの説明は必ず日本語でコメントを入れる」)- 常に使うツール(「npmではなくpnpmを使う」)

プロジェクト設定(プロジェクトルート/CLAUDE.md)

プロジェクトのルートディレクトリに置く最も一般的な方法です。Gitで管理してチームで共有できます。

your-project/
├── CLAUDE.md ← このプロジェクト専用の設定
├── src/
└── package.json

適している内容:– プロジェクト概要・目的- 技術スタック(フレームワーク・ライブラリのバージョン)- コーディング規約- よく使うコマンド- 禁止事項

サブディレクトリ設定とモノレポでの活用

大規模なモノレポ(複数のパッケージが1つのリポジトリに存在する構成)では、各パッケージにCLAUDE.mdを置くことで、より細かい制御が可能です。

monorepo/
├── CLAUDE.md ← 全体共通のルール
├── packages/
│ ├── frontend/
│ │ └── CLAUDE.md ← フロントエンド固有のルール
│ └── backend/
│ └── CLAUDE.md ← バックエンド固有のルール

Claude Codeは作業中のファイルに最も近いCLAUDE.mdを優先的に読み込む仕組みになっているため、コンテキストを汚染せずに済みます。

効果的なCLAUDE.mdの7つの構成要素

CLAUDE.mdに含めるべき情報には、優先度があります。以下の7要素を重要度順に整理しました。

【必須】プロジェクト概要と技術スタック

最初に書くべきは「このプロジェクトは何か」と「何を使っているか」です。

良い例:

# プロジェクト概要

Nexaの顧客管理システム。営業担当者が日報・商談記録を入力し、
マネージャーが進捗を確認するためのWebアプリケーション。

## 技術スタック

- フロントエンド: Next.js 14 + TypeScript + Tailwind CSS
- バックエンド: Node.js + Express + Prisma
- DB: PostgreSQL 16
- インフラ: AWS(ECS + RDS)
- テスト: Jest + Testing Library

悪い例:

# 概要

Webアプリです。

悪い例は情報が不足しており、Claudeがどの技術を使ってコードを書けばいいかわかりません。

【推奨】コーディング規約と開発コマンド

チームのコーディングスタイルと、よく使うコマンドを明記します。

良い例:

## コーディング規約

- TypeScript: `any`は禁止(型安全性が崩壊するため。`unknown`を使うこと)
- 関数: 1関数あたり30行以内を目安(単一責任の原則)
- コメント: 英語ではなく日本語で書く
- インポート: named exportを優先(default exportは避ける)

## 開発コマンド

- 開発サーバー起動: `npm run dev`
- テスト実行: `npm test`
- ビルド: `npm run build`
- Lintチェック: `npm run lint`

「anyは禁止」とだけ書くより、「型安全性が崩壊するため」という理由を添えることで、Claudeが例外的なケースを判断する際にも適切に対応できます。

【応用】ドメイン知識と禁止事項

プロジェクト固有の用語・ビジネスルール・絶対にやってはいけないことを記載します。

## ドメイン知識

- 「顧客」と「取引先」は別の概念。「顧客」はエンドユーザー、「取引先」は法人
- 金額は常に税抜き表示(表示時に税計算を行う)
- 担当者ID(staffId)は社員番号とは異なる(ログインID = staffId)

## 禁止事項

- 本番DBへの直接接続コマンドは絶対に実行しない
- `rm -rf`コマンドは使用禁止
- package.jsonの直接編集は禁止(必ずnpm経由で操作)

CLAUDE.mdを最大化する5つのベストプラクティス

CLAUDE.mdの内容は「多ければ多いほどよい」ではありません。むしろ適切な量に絞ることが、Claude Codeの精度を高める鍵です。

60行ルール:短く保つことで精度が上がる理由

Anthropicの公式ドキュメントでは500行以内が推奨されていますが、実践的なベストプラクティスとして「60行以内」という目安が広く知られています。

CLAUDE.mdが長くなるほど、Claudeがすべての指示を正確に把握することが難しくなります。行数を絞ることで、重要な指示が確実に適用されるようになります。

判断基準は「この行を削除したら、Claudeが間違いを犯すか」です。YESなら残す、NOなら削除する——この問いを繰り返すことで、本当に必要な指示だけが残ります。

詳細なルールは、CLAUDE.mdから.claude/rules/ディレクトリの別ファイルに切り出す方法が有効です。

.claude/
├── settings.json
└── rules/
├── coding-style.md ← コーディング規約の詳細
├── testing.md ← テスト方針の詳細
└── deployment.md ← デプロイ手順の詳細

「何を」ではなく「なぜ」を書く

Claudeは理由が示されていると、例外的なケースでも適切に判断できます。

書き方
NG(何だけ) 「anyは使わない」
OK(なぜも書く) 「anyは型安全性が崩壊するため禁止。unknownを使うこと」
NG 「テストを必ず書く」
OK 「テストは必須(多くの事例でバグの大半がテスト不足に起因しているため)」

/initコマンドでスターターファイルを自動生成

既存プロジェクトにCLAUDE.mdを初めて導入する場合、/initコマンドが便利です。

# Claude Code内で実行
/init

Claudeが現在のプロジェクト構造を分析し、技術スタック・ディレクトリ構造・推奨されるコマンドを含むスターターCLAUDE.mdを自動生成します。生成後は内容を確認・編集して使いましょう。

段階的に育てるアプローチ

最初から完璧なCLAUDE.mdを作ろうとせず、使いながら育てることが重要です。

実践的な育て方:1. 最初は最小限: プロジェクト概要 + 技術スタック + 禁止事項の3セクションで始める2. 問題発生時に追記: Claudeが間違った対応をしたら、その都度ルールを追加する3. 定期的に棚卸し: 月1回、不要なルールを削除して60行以内に維持する4. チームでレビュー: 新しいルールを追加する際は、チームで内容を確認する

業種別テンプレート:コピペで使えるCLAUDE.md例3選

非エンジニアの業務部門でも、CLAUDE.mdを活用することでClaude Codeの精度が格段に向上します。以下のテンプレートをベースに、自社の状況に合わせて編集してください。

【営業・提案書作成】CLAUDE.mdテンプレート

# プロジェクト概要

株式会社〇〇の営業チームが使用するClaude Code設定。
主な用途: 提案書・営業メール・商談前リサーチの自動化。

## 対象業務

- 提案書・PowerPointの叩き台作成
- 取引先へのフォローアップメール
- 競合他社・業界動向のリサーチ
- 議事録の要約・アクションアイテム抽出

## ルール

- 文体: 丁寧なビジネス敬語(取引先向け文書)
- 社名: 「弊社」ではなく「株式会社〇〇」で統一
- 数字: 金額は「円」表記、万単位は「万円」
- 競合他社への言及: ネガティブな表現は禁止

## よく使う情報

- 会社名: 株式会社〇〇
- 担当製品: 〇〇クラウド(月額5万円〜)
- 問い合わせ先: sales@example.com

【マーケティング・コンテンツ制作】CLAUDE.mdテンプレート

# プロジェクト概要

マーケティングチームのコンテンツ制作支援。
主な用途: ブログ記事・SNS投稿・LP文章の作成。

## 対象業務

- SEOブログ記事の執筆・構成作成
- SNS投稿文(X/LinkedIn)の作成
- メルマガ・ニュースレターの文章
- 広告コピーのA/Bテスト案の生成

## 文体ルール

- 語調: ですます調(BtoB向け記事)
- 一文: 60文字以内を目安
- 煽り表現: 禁止(「今すぐ」「絶対」「必ず」等)
- 専門用語: 初出時に括弧で補足説明を入れる

## ターゲット読者

- 年齢: 30〜50代のビジネスパーソン
- 役職: 経営者・DX推進担当・情報システム部門
- 関心: AI活用・業務効率化・コスト削減

【バックオフィス・経理・総務】CLAUDE.mdテンプレート

# プロジェクト概要

バックオフィス業務の効率化。
主な用途: 請求書処理・月次レポート・社内文書の自動化。

## 対象業務

- Excelデータの集計・グラフ化スクリプト
- 請求書・見積書の雛形作成
- 社内向けの手順書・マニュアル作成
- 定型メールの文章作成

## ルール

- 金額: 必ず税込・税抜を明記する
- 日付: YYYY年MM月DD日 形式
- 数字: 3桁ごとにカンマ区切り(例: 1,234,567円)
- ファイル名: 日付_書類名_版数(例: 20260316_請求書_v1)

## 禁止事項

- 個人情報(氏名・住所・口座番号)をプロンプトに貼り付けない
- 社外秘資料の内容をそのまま入力しない

これらのテンプレートは、Claude Codeを使い始めるための最初の一歩として活用してください。使いながら自社のルールを追記していくことで、より精度の高い設定に育てていけます。

Claude Codeの活用、何から始めればいい?

無料でClaude Codeの活用について相談に乗ります。お気軽にお問い合わせください。

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チーム開発でCLAUDE.mdを活用する方法

個人利用だけでなく、チームでCLAUDE.mdを共有・管理することで、開発全体の品質と速度を高められます。

CLAUDE.mdをGitに含めてチームで共有する

プロジェクトルートのCLAUDE.mdはGitでバージョン管理することを強く推奨します。

# .gitignoreに含めない(チームで共有するため)
# CLAUDE.md ← コメントアウトしておく

Gitで管理することのメリット:- チーム全員が同じルールでClaude Codeを使用できる- ルールの変更履歴を追跡できる- Pull Requestでルール変更をレビューできる

一方、グローバル設定(~/.claude/CLAUDE.md)は個人の設定なので、Gitには含めません。

.claude/rules/ディレクトリで詳細ルールを分離する

CLAUDE.mdが60行を超えそうになったら、詳細なルールを別ファイルに切り出します。

.claude/
└── rules/
├── coding-style.md ← コーディング規約の詳細
├── testing.md ← テスト方針
└── api-design.md ← API設計ルール

CLAUDE.mdには簡潔な参照を記載するだけにします。

## コーディング規約

詳細は `.claude/rules/coding-style.md` を参照。
主要ルール:
- TypeScriptのanyは禁止
- 関数は30行以内
- テストは必須

新メンバーのオンボーディング資料として活用する

整備されたCLAUDE.mdは、新しいチームメンバーへのプロジェクト説明書としても機能します。

テック企業のPlaidでは、CLAUDE.mdを含むClaude Code活用の仕組みを整備することで、PR数が4倍に増えても安定した開発運用を実現しています(2026年の事例)。

効果的なオンボーディング用CLAUDE.mdのポイント:- プロジェクトの目的・背景を1〜2段落で説明する- 「やってはいけないこと」を明確に列挙する- よく使うコマンドを一覧化する- 専門用語のグロッサリー(用語集)を含める

よくある質問

Q. CLAUDE.mdに書きすぎると何が起きますか?

ファイルサイズが大きくなるほど、Claudeがすべての指示を正確に把握することが難しくなります。Anthropicの公式ドキュメントでは500行以内が推奨されており、これを超えるとClaudeが実際の指示を無視するケースが増えると報告されています。実践的には60行以内を目標に、詳細は.claude/rules/ディレクトリに分離することをおすすめします。

Q. CLAUDE.mdとAGENTS.mdの違いは何ですか?

CLAUDE.mdはClaude Code専用のプロジェクト設定ファイルです。AGENTS.mdはOpenAIのCodingエージェントなど、他のAIエージェントが読み込む設定ファイルです。Claude Codeを使う場合はCLAUDE.mdを使用してください。なお、同じプロジェクトに複数のAIエージェントを導入している場合は、両方のファイルを用意することが可能です。

Q. 会社の機密情報をCLAUDE.mdに書いても安全ですか?

CLAUDE.mdはGitで共有される場合があるため、機密情報の記載は推奨しません。具体的には、個人情報・APIキー・パスワード・未公開の事業情報などは絶対に記載しないでください。業務のルール・技術スタック・コーディング規約など、公開しても問題のない情報のみを記載することが原則です。

Q. CLAUDE.mdが効いていないと感じたらどうすればいいですか?

以下の手順で確認してください。

  1. ファイルがプロジェクトルートに置かれているか確認する
  2. 行数が500行を超えていないか確認する(超えている場合は削除・分離)
  3. 指示が具体的かどうか見直す(「きれいなコードを書く」→「1関数あたり30行以内」)
  4. /memoryコマンドでClaude Codeが読み込んでいる内容を確認する

Q. 定期的に更新する必要がありますか?

プロジェクトの進化に合わせて更新することを推奨します。特に以下のタイミングでの見直しが効果的です。

  • ライブラリや技術スタックのアップデート時
  • チームのルールが変わったとき
  • Claudeが繰り返し同じ間違いを犯すとき
  • 月1回の定期棚卸し(不要なルールを削除して60行以内に維持)

まとめ

CLAUDE.mdは、Claude Codeを「毎回ゼロから説明が必要なツール」から「プロジェクトを深く理解したパートナー」に変える設定ファイルです。

本記事のポイントを整理します。

  • CLAUDE.mdは「AIへのオンボーディング資料」: プロジェクト概要・技術スタック・コーディング規約・禁止事項を記載する
  • 60行以内が実践的な目安: 短く具体的に書くことで、Claudeの指示精度が高まる
  • 3階層で使い分ける: グローバル設定・プロジェクト設定・サブディレクトリ設定を目的に応じて活用する
  • チームでGit管理する: プロジェクトルートのCLAUDE.mdはGitに含めてチーム全体で共有する
  • 育て方が重要: 最小限から始め、問題が発生するたびにルールを追加していく

まずは/initコマンドでスターターファイルを自動生成するか、今回提供したテンプレートをコピーして、自社プロジェクトに合わせた内容に編集してみてください。

Claude Codeの活用、何から始めればいい?

無料でClaude Codeの活用について相談に乗ります。お気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

川島陸

株式会社Nexa 代表取締役

川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

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