Claude Code SSH|リモートサーバー・クラウド環境での活用ガイド【2026年版】

Claude Code SSHのイメージ画像

Claude Code のSSH機能を使えば、AWS EC2など月額$3〜15のクラウド環境でAI開発環境を構築できます。

  • 要点1: SSH・ローカル・Remoteの3つの実行環境から用途に応じて選択可能
  • 要点2: Tailscaleを使えばパブリックIPを公開せず安全なSSHトンネルを構築できる
  • 要点3: AWS Bedrock + Private Linkでインターネット経由なしの企業向けセキュア接続が実現

対象: リモートサーバーでClaude Codeを活用したいIT担当者・開発リーダー

今日やること: Claude Code DesktopのSSH接続追加ボタンからEC2への接続設定を開始する

Claude Code のSSH機能を使えば、手元のPCではなくAWS EC2やVPSなどのクラウドサーバー上でAI開発環境を構築できます。月額$3〜15程度のEC2コストで、高性能なリモート開発環境を整えることが可能です。

「大規模なコードベースはリモートで処理したい」「チームで共有できる開発環境を作りたい」「セキュリティポリシー上、ソースコードをローカルに置けない」——こうした要件を持つ企業にとって、Claude Code のSSH機能は有力な選択肢です。

本記事では、SSH接続の設定手順から、Remote Controlとの違い、企業向けセキュリティ対策まで、実務で使える情報を体系的に解説します。

Claude Code の3種類の実行環境とは?SSHを選ぶべきシーンを理解する

Claude Code を利用する際、どの環境でコードを実行するかによって大きく3つのモードがあります。SSH機能を効果的に使うために、まずはこの全体像を把握しておくことが重要です。

ローカル・SSH・Remoteの違い早見表

実行環境 概要 向いているシーン
ローカル 手元のPCですべて完結 個人開発、小〜中規模プロジェクト
SSH 手元で操作 → リモートで実行 大規模コードベース、チーム共有環境、GPUが必要な処理
Remote Anthropicのクラウドですべて実行 手元PCにリソースがない場合

SSHモードでは、「操作はClaude Code Desktop(ローカルPC)で行い、コマンドの実行はリモートサーバー上で行われる」という構成になります。コードが実際に存在する環境で直接Claudeが動作するため、ファイルアクセスやコマンド実行の遅延が少なく、実務に近い環境での開発が可能です。

SSHが向いているユースケース

以下のような状況では、SSH接続が特に効果を発揮します。

  • 大規模コードベースの処理: ローカルPCのメモリやディスク容量が足りない場合、大容量のEC2インスタンスで処理できる
  • チーム共有の開発環境: 複数の開発者が同じリモート環境にアクセスし、一貫した開発環境を維持できる
  • GPU/高スペックが必要な作業: 機械学習モデルの学習や大規模なデータ処理を行う場合
  • セキュリティ要件への対応: ソースコードをローカルPCに置けない企業ポリシーへの対応

実務ポイントEC2インスタンスはClaude Codeから見れば「自分が実行される環境」となります。Claude Code CLI自体はEC2にインストール不要です。gitやPythonなど、プロジェクトで使うツールだけを用意すれば機能します。

Claude Code SSH vs Remote Control|混同しがちな2つの機能を整理する

Claude Code の「SSH」と「Remote Control」は似て非なる機能です。名前が混乱を招きやすいため、ここで明確に整理します。

Remote Controlとは何か

Remote Control(claude remote-control コマンド)は、すでにローカルで起動しているClaude Codeのセッションに、別のデバイスから接続する機能です。

たとえば自宅のMacで立ち上げているClaude Codeセッションに、外出先からiPhoneのclaude.aiアプリを通じてアクセスすることができます。操作端末が変わるだけで、コードはローカルマシンで動いています。

SSHを選ぶべきシーン vs Remote Controlを選ぶべきシーン

比較軸 SSH接続 Remote Control
コードの実行場所 リモートサーバー(EC2等) ローカルPC
主なユースケース リモート環境での開発 外出先から自宅PCを操作
必要なもの リモートサーバー + SSH鍵 ローカルでClaudeが起動中
セッション管理 tmux等でセッション維持が必要 ローカルPCが起動していれば継続
向いている人 開発チーム・企業のIT担当者 個人でどこからでもアクセスしたい人

一言でまとめると、「マシンそのものを遠隔で操りたい」ならSSH、「すでに走っているClaude Codeセッションに外からアクセスしたい」ならRemote Controlを選ぶのが正解です。

Claude Code SSH接続の設定手順【AWS EC2を例に解説】

それでは、実際のSSH接続設定を順を追って解説します。AWS EC2での接続を例にしていますが、VPSや他のクラウドサービスでも基本的な手順は同じです。

Step1: SSH鍵の生成(Claude Code専用)

セキュリティのベストプラクティスとして、Claude Code専用のSSH鍵ペアを生成することを推奨します。

# Claude Code専用の鍵を生成
ssh-keygen -t ed25519 -C "claude-code" -f ~/.ssh/claude_code_id

生成された ~/.ssh/claude_code_id.pub が公開鍵です。

Step2: リモートサーバーへの公開鍵登録

EC2インスタンスへの初回接続はAWSコンソールで指定したキーペアで行い、その後Claude Code用の公開鍵を追加します。

# EC2サーバーに既存の鍵でSSH接続後、authorized_keysに追加
cat ~/.ssh/claude_code_id.pub | ssh -i ~/.ssh/aws_key.pem ec2-user@<EC2のIP> \
"mkdir -p ~/.ssh && cat >> ~/.ssh/authorized_keys"

また、~/.ssh/config にエントリを追加しておくと接続が簡単になります。

Host my-ec2
HostName <EC2のIPアドレスまたはドメイン>
User ec2-user
IdentityFile ~/.ssh/claude_code_id

Step3: Claude Code DesktopでSSH接続を追加

  1. Claude Code Desktopを起動する
  2. セッション開始前の環境選択ドロップダウンをクリック
  3. 「+ Add SSH connection」 を選択
  4. 以下の情報を入力する:
  5. Host: <EC2のIPアドレス> または my-ec2(SSH config名)
  6. User: ec2-user(またはサーバーのユーザー名)
  7. Identity File: ~/.ssh/claude_code_id(または空欄でデフォルト使用)
  8. 接続テストを実行し、成功を確認

Step4: 接続確認とよくあるエラーへの対処

接続が失敗する場合の主なエラーと対処法を以下にまとめます。

エラー 原因 対処法
Permission denied (publickey) 鍵認証の設定ミス authorized_keysのパーミッションを確認(chmod 600
Connection refused SSHサービス未起動またはポート設定 EC2セキュリティグループのポート22開放を確認
Connection timed out ネットワーク到達不可 セキュリティグループのインバウンドルールを確認
Host key verification failed ホスト鍵の不一致 ~/.ssh/known_hostsから該当エントリを削除して再接続

AWS EC2 × Claude Code SSH|月額$3から始めるクラウド開発環境

実際にAWS EC2でClaude Code SSH環境を構築する際の、コスト感と設定ポイントを解説します。

EC2インスタンスの選び方

Claude Code はAPI呼び出しで動作するため、EC2自体に高スペックは不要です。実際の計算処理はAnthropicのサーバー側で行われます。

インスタンスタイプ vCPU メモリ 月額目安(us-east-1) 推奨シーン
t3.micro 2 1GB 約$8/月 軽い開発・テスト用途
t3.small 2 2GB 約$15/月 日常的な開発用途
t3.medium 2 4GB 約$30/月 大規模プロジェクト対応

実際の利用者の報告では、t3.microで軽い開発を行う場合、EC2費用だけなら月$3〜8程度に収まるケースが多いです(Claudeのサブスクリプション費用は別途)。

実務ポイントEC2はClaude Codeが動作するサーバーですが、Claude Code CLI自体はインストール不要です。gitやNode.js、Pythonなど、プロジェクトで必要なツールのみセットアップしておけば機能します。

月額コスト試算(実例)

一般的な使い方でのコスト試算です:

  • EC2 t3.micro(On-Demand): $7.5/月
  • EBS ストレージ 20GB: $2/月
  • データ転送: 〜$1/月(通常の開発用途)
  • EC2合計: 約$10〜15/月

Claudeのサブスクリプション(Claude Max等)が別途必要ですが、EC2のサーバーコストは一般的なVPSよりも安価で高い柔軟性があります。

Claude Code SSH環境の構築についてご不明点がある方は、Nexaの個別指導でサポートします。まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。

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Tailscaleで安全なSSHトンネルを構築する方法

パブリックIPアドレスをインターネットに公開したくない場合や、より高いセキュリティが必要な場合には、Tailscaleと組み合わせたSSH接続が有効です。

TailscaleとSSHの組み合わせが優れている理由

Tailscaleは、デバイス間にプライベートネットワーク(tailnet)を作成するVPNサービスです。SSH接続と組み合わせることで以下の利点があります。

  • パブリックIPの非公開化: インターネットにSSHポートを公開せず、攻撃リスクを大幅に低減
  • NAT越しの接続: ルーターやファイアウォールを問わず、デバイス間の直接接続を確立
  • エンドツーエンド暗号化: Tailscale IPアドレス(100.x.x.x形式)を通じた暗号化通信
  • 無料プランあり: 個人利用は最大3デバイスまで無料

Tailscale設定手順(2分でセットアップ)

ローカルPC側:

# macOS
brew install tailscale
sudo tailscale up

EC2サーバー側:

# Amazon Linux 2
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
sudo tailscale up

接続完了後、EC2の接続先は <IPアドレス> ではなく <tailscale-machine-name> になります。

Host my-ec2-tailscale
HostName <TailscaleのIP:100.x.x.x>
User ec2-user
IdentityFile ~/.ssh/claude_code_id

tmuxでセッションを常時維持する

SSH接続が切断されると実行中の処理も終了します。長時間の処理や常時稼働環境が必要な場合は、tmuxを活用してセッションを維持します。

# tmuxセッション開始
tmux new -s claude-work

# セッション内でClaude Codeを起動
claude

# デタッチ(接続を切っても処理継続)
Ctrl + B → D

# 再接続時にセッションに戻る
tmux attach -t claude-work

企業導入でのセキュリティ対策|VPCとAWS Bedrock活用

企業でClaude Code SSH環境を導入する場合、ソースコードの取り扱いとセキュリティ要件への対応が重要になります。

AWS Bedrock × Private Link(インターネット経由なしの閉域接続)

Claude Code は通常、Anthropicのサーバーにリクエストを送りますが、AWS Bedrock経由でClaudeを利用することで、VPC内でのプライベート接続が可能になります。

開発者PC
↓ VPN/DirectConnect
社内VPC
↓ VPC Endpoint(PrivateLink)
Amazon Bedrock(Claude搭載)

この構成のポイント:

  • インターネットを一切経由しない: ソースコードがパブリックインターネットに出ない
  • 通信ログの監査: AWS CloudTrailで全通信ログを取得可能
  • コンプライアンス対応: 金融・医療など厳しいセキュリティ要件の業界でも導入可能

managed-settings.jsonで組織設定を一括管理

IT管理者は managed-settings.json を配布することで、組織全体のClaude Code設定を一括制御できます。

{
"allowedTools": ["bash", "read", "write", "edit"],
"deniedTools": ["browser"],
"allowedPaths": ["/home/developer/projects/"],
"maxFileSize": 10485760,
"telemetry": {
"enabled": false
}
}

設定できる主な項目:

  • 使用を許可・禁止するツールの指定
  • アクセス可能なファイルパスの制限
  • テレメトリデータの送信制御
  • 外部コマンド実行の制限

EnterpriseプランとAudit機能

Claude Code Enterpriseプランでは、コンプライアンスチームが利用データにアクセスできるAudit APIが提供されています。

機能 内容
利用ログの取得 ユーザー別・操作別の詳細ログ
セッション記録 Claude Codeのセッション内容の監査
アクセス制御 ロールベースのアクセス権限管理

スマホからClaude Code SSH環境を操作する

Tailscale + SSHクライアントアプリを組み合わせれば、スマートフォンからリモートのClaude Code環境にアクセスすることも可能です。

必要なアプリ(Tailscale + Termius)

アプリ 役割 費用
Tailscale(iOS/Android) プライベートネットワーク接続 無料
Termius SSHクライアント 無料(基本機能)〜$9.99/月

Tailscaleでプライベートネットワークを張り、TermiusでEC2にSSH接続します。接続後はtmuxのセッションに入ることで、PC で起動した Claude Code の作業を継続できます。

スマホ + Remote Controlの組み合わせ

より快適な操作を求めるなら、SSH + Remote Controlの組み合わせが効果的です:

  1. EC2上のtmuxセッションでClaude Codeを起動
  2. Claude Codeで remote-control を有効化
  3. iPhoneのclaude.aiアプリからRemote Controlで接続

この構成では、スマホのクリーンなUIでClaude Codeを操作しながら、実際の処理はEC2上で行われます。

よくある質問(FAQ)

Q. Claude Code CLI自体をリモートサーバーにインストールする必要がありますか?

いいえ、原則不要です。Claude Code DesktopがSSHでリモートサーバーに接続し、コマンドを実行します。EC2側にはgit、Node.js、Pythonなどプロジェクトで必要なツールを入れておくだけで問題ありません。ただし、EC2側で直接 claude コマンドを実行したい場合は、Claude Code CLIのインストールが必要です。

Q. SSH接続が切断されたとき、実行中の処理は消えますか?

そのままでは消えます。対策としてtmuxを使うことが一般的です。tmux上でClaude Codeを起動しておけば、SSH切断後も処理が継続され、再接続時に作業を再開できます。

Q. Claude Code SSHは個人でも使えますか?チーム向けですか?

どちらでも活用できます。個人開発者はEC2を個人PCの延長として使い、月額$3〜15程度で高性能な開発環境を得られます。チーム向けには、全員が同じEC2環境を使うことで開発環境の統一ができ、「自分のPCではうまく動くが他のメンバーのPCでは動かない」という問題を解消できます。

Q. EC2を使わず、社内の物理サーバーにSSH接続することはできますか?

可能です。ローカルネットワーク内のサーバーや、VPN越しにアクセスできるサーバーであれば、同様の手順でSSH接続できます。セキュリティグループの代わりにファイアウォールの設定が必要ですが、基本的な手順は変わりません。

Q. AWS Bedrock経由でClaude Codeを使う場合、料金はどう変わりますか?

AWS Bedrock経由の場合、Claudeの利用料金はBedrockのAPI利用料(トークン課金)となり、月額サブスクリプション制のClaude Code ProやMaxとは異なる料金体系になります。大量に利用する場合はサブスクが有利なケースも多いため、利用量に応じて試算することをおすすめします。

まとめ|Claude Code SSH活用で開発環境を次のステージへ

本記事のポイントを振り返ります。

  • Claude Code には3種類の実行環境(ローカル・SSH・Remote)があり、リモートサーバーでの開発にはSSH接続を使う
  • SSHとRemote Controlは異なる機能。「リモートで処理する」ならSSH、「外から既存セッションに接続する」ならRemote Control
  • AWS EC2でのSSH環境はEC2コスト$3〜15/月から構築可能。tmux + Tailscaleで安定した常時稼働環境を実現できる
  • 企業導入では、AWS Bedrock + Private LinkでVPC内完結のセキュアな接続が可能。managed-settings.jsonで組織の設定を一括管理できる

まず試すなら、EC2インスタンスを1台立ち上げ、Claude Code DesktopのSSH接続追加画面から設定を進めることをおすすめします。t3.microであれば月額コストも低く抑えられ、気軽に試せます。

Claude Codeの活用、何から始めればいい?

無料でClaude Codeの活用について相談に乗ります。お気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

川島陸

株式会社Nexa 代表取締役

川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

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