OpenClawとは?機能・仕組み・実際の活用事例を徹底解説【2026年版】

OpenClawとは AIエージェント基盤のイメージ

OpenClawは、Claude等のAIエージェントをDiscord・Slack・Telegramで24時間稼働させるオープンソースのゲートウェイツールで、スキルシステムによる拡張やマルチチャネル統合が可能です。(Claude Code公式ドキュメントも参照)

  • 要点1: チャットアプリからAIに指示するだけで、ファイル操作・API連携・定期実行まで自律的に処理する常駐型エージェント
  • 要点2: Claude Codeがローカル開発ツールなのに対し、OpenClawはサーバー常駐型で複数ユーザー・複数チャネルに同時対応
  • 要点3: SKILL.mdベースの拡張システムで、Google Workspace連携やブラウザ操作などカスタムスキルを自由に追加可能

対象: AIエージェントの社内導入を検討中のDX推進担当者・エンジニア・経営者

今日やること: OpenClawの仕組みとClaude Codeとの違いを理解し、自社のチャットツールでのAI活用の可能性を検討する

「Claude Codeは便利だけど、ターミナルを開いて自分で操作しないといけない。チャットアプリからAIに指示を出せたら——」

そんなニーズに応えるのがOpenClawです。OpenClawは、Claude等のAIエージェントをDiscordやSlack、Telegramといったチャットアプリ上で24時間稼働させるためのオープンソースのゲートウェイツールです。

Claude Codeが「自分のPCで動かすAIエージェント」だとすれば、OpenClawは「チャットアプリに常駐するAIエージェント」です。チームメンバーの誰もがチャットから話しかけるだけでAIエージェントを利用でき、ファイル操作やAPI連携、定期実行まで自律的に処理してくれます。

この記事では、OpenClawの基本概念から主要機能、Claude Codeとの違い、そして実際の活用事例までを体系的に解説します。

OpenClawとは?AIエージェントをチャットアプリで動かすゲートウェイ

OpenClawはAIエージェントとDiscord・Slack・Telegramを接続するゲートウェイで、チャットアプリから24時間AI操作を可能にします。

OpenClawは、AIエージェントとチャットアプリを接続するゲートウェイ(中継役)です。もともとは「Clawdbot」という名称で開発され、2026年2月に「OpenClaw」としてリブランドされました。

基本情報

項目 内容
種別 オープンソースのAIエージェント・ゲートウェイ
対応チャネル Discord、Slack、Telegram
対応AIモデル Claude(Opus / Sonnet)、GPT等
動作環境 Linux / macOS / Docker / Cloudflare Workers
ライセンス オープンソース
最新バージョン 2026.2.x系

OpenClawの全体像

OpenClawの仕組みをシンプルに表すと、以下の構造です。

チャットアプリ(Discord / Slack)
↕ WebSocket接続
OpenClaw Gateway(ゲートウェイ)

AIモデル(Claude Opus等)+ スキル実行

ゲートウェイが「フロント係」として機能し、チャットアプリからのメッセージを受け取り、AIエージェントに渡し、AIの回答をチャットアプリに返します(Anthropic公式サイト)。

Claude Code CLIをバックエンドに利用

OpenClawの特徴的な点は、AIの実行バックエンドとしてClaude Code CLIを利用していることです。つまり、Claude Codeが持つファイル操作・コード実行・Git操作などの能力を、チャットアプリから呼び出せるようになります。

OpenClawとClaude Codeの違い

Claude Codeは「自分で操作するAI」、OpenClawは「チャットから24時間稼働させるAI」で、用途がまったく異なります。

「OpenClawとClaude Codeは何が違うのか?」——これは最もよく聞かれる質問です。

結論から言えば、用途がまったく異なります。Claude Codeは「ローカル開発ツール」、OpenClawは「チャットアプリ常駐型のAIエージェント基盤」です。

比較表

観点 Claude Code OpenClaw
使用場所 自分のPCのターミナル / IDE Discord / Slack / Telegram
起動方式 手動で起動(claudeコマンド) サーバーで24時間常駐
利用者 操作する本人のみ チャットアプリの参加者全員
同時接続 1セッション 複数チャネル・複数ユーザー同時対応
会話管理 セッション単位 チャネル×チャンネルごとに自動分離
スキル拡張 Skills(/コマンド) SKILL.md(同じ形式で拡張可能)
MCP連携 ネイティブ対応 スキル経由で対応
主な用途 開発・業務自動化 チーム向けAIアシスタント・自動化ボット
料金 Claude Pro $20/月〜 OpenClaw自体は無料 + AI利用料

どちらを使うべきか

Claude Codeが適している場面:– 自分のPC上で開発作業を行う場合- コードレビューやテスト自動化など、開発者個人の生産性向上- IDE連携(VS Code / JetBrains)を活用したい場合

OpenClawが適している場面:– チームメンバー全員がAIエージェントを使えるようにしたい場合- 24時間稼働のAIアシスタントをチャットツールに設置したい場合- 定期実行(cron)やイベント駆動でAIを自動処理させたい場合

併用がベスト: 実務では、開発者自身はClaude Codeを使い、チーム全体への展開にはOpenClawを使う、という併用パターンが効果的です。

OpenClawの主要機能

マルチチャネル対応・SKILL.md互換・会話履歴管理・セキュリティ制御の4つが、OpenClawのコア機能です。

1. マルチチャネル対応

OpenClawは1つのエージェントでDiscord・Slack・Telegramの3チャネルに同時接続できます。

チャネルごとの接続方式は以下のとおりです。

チャネル 接続方式 特徴
Discord WebSocket(常時接続) サーバー内の全チャンネル + DM対応
Slack Socket Mode(常時接続) ワークスペース内の全チャンネル + DM対応
Telegram Webhook(HTTP) グループ + DM対応

1つのAIエージェントが複数のプラットフォームを統一管理するため、「Discordで聞いたことをSlackで続ける」ような使い方も可能です。

2. セッション管理(会話の自動分離)

OpenClawは、チャネル × チャンネルの組み合わせごとにセッション(会話)を自動分離します。

エージェント(main)
├── Discord #general → セッションA(独立した会話履歴)
├── Discord #dev → セッションB(独立した会話履歴)
├── Discord DM(ユーザーX)→ セッションC(独立した会話履歴)
├── Slack #random → セッションD(独立した会話履歴)
└── Slack DM(ユーザーY)→ セッションE(独立した会話履歴)

各セッションは独立した会話履歴を持つため、あるチャンネルでの会話が別のチャンネルに漏れることはありません。

3. スキルシステム(SKILL.mdベースの拡張)

OpenClawのスキルシステムは、Claude CodeのSkills機能と同じ考え方で設計されています。SKILL.mdというMarkdownファイルにAIへの指示を記述するだけで、新しい機能を追加できます。

skills/
├── gogcli/ ← Google Suite操作スキル
│ ├── SKILL.md ← AIへの指示書(必須)
│ └── references/ ← 補足資料
├── github/ ← GitHub操作スキル
└── weather/ ← 天気情報スキル

スキルの追加にプログラミングは不要です。SKILL.mdに「何ができるか」「どう実行するか」を自然言語で記述すれば、AIがそのスキルを理解して適切に使用します。

4. 並行処理

OpenClawは同時に複数のリクエストを処理できます。あるユーザーがDiscordで質問している間に、別のユーザーがSlackで別の作業を依頼しても、それぞれ独立して処理されます。

デフォルト設定では、メインエージェントが同時4タスク、サブエージェントが同時8タスクまで並列処理が可能です。

5. データ永続化

OpenClawの設定ファイル・セッション履歴・認証情報は、外部ストレージ(R2等)に定期バックアップされます。サーバーやコンテナが再起動しても、すべてのデータが自動復元されるため、会話の途中で中断されることはありません。

実際の活用事例

Discord経由でのGoogle Workspace操作やSlackからの定期レポート自動生成など、チャットベースの業務自動化事例を紹介します。

ここでは、OpenClawを実際に運用している環境での活用パターンを紹介します。

事例1: チャットからのGoogle Workspace操作

Discord上で「今週の予定を確認して」と話しかけるだけで、AIエージェントがGoogleカレンダーを参照し、予定一覧を返してくれます。

実装方法: gogcliスキルをOpenClawに追加。Google Workspace CLIの認証情報を設定し、SKILL.mdにGmail・カレンダー・スプレッドシート等の操作方法を記述。

具体的な活用例:– 「今日のミーティング一覧を教えて」→ カレンダーから自動取得- 「○○さんからのメールを検索して」→ Gmail検索を自動実行- 「スプレッドシートの売上データを集計して」→ Sheets APIで自動処理

事例2: SNS投稿の下書き作成

「こういうテーマでツイートを作って」とチャットで依頼するだけで、AIエージェントが過去の投稿パターンを参考にしたツイート文案を生成します。

実装方法: ツイート作成用のカスタムスキルを追加。過去の高反応投稿のパターンをreferencesフォルダに格納し、AIが文体を再現。

事例3: ブラウザ操作の自動化

「このURLのスクリーンショットを撮って」とSlackで依頼すると、AIエージェントがヘッドレスブラウザを起動し、スクリーンショットを取得して返します。

実装方法: ブラウザ操作スキルをOpenClawに追加。Cloudflareのブラウザ機能と連携し、ページの取得・スクリーンショット・データ抽出を実行。

事例4: 24時間対応のAIアシスタント

チームメンバーがSlack DMでいつでもAIに相談できる環境を構築。業務時間外でもAIエージェントが応答し、簡単な調査やコード生成を自動で行います。

運用実績: ある環境では、1ヶ月あたり900回以上のAI実行が記録されており、チーム内の情報検索やコード生成の効率化に貢献しています。

OpenClawのアーキテクチャ

Cloudflare Workers(ゲートウェイ)とDocker(エージェント)の2層構成で、スケーラビリティとセキュリティを両立しています。

構成要素

OpenClawは以下のコンポーネントで構成されています。

コンポーネント 役割 例え
ゲートウェイ メッセージの受け渡し・セッション管理 ホテルのフロント
エージェント AIモデルの実行・スキル判断 秘書
スキル AIに追加する「できること」 マニュアル
チャネル チャットアプリとの接続 電話回線
セッション 会話履歴の管理 日記帳

デプロイ方式

OpenClawは複数のデプロイ方式に対応しています。

方式 特徴 適している場面
ローカル実行 自分のPCで直接動かす 開発・テスト
Docker コンテナで隔離して動かす 本番運用(自社サーバー)
Cloudflare Workers エッジコンピューティングで動かす 本番運用(サーバーレス)

Cloudflare Workers上で動かす場合、サーバー管理が不要で、Cloudflareのグローバルネットワーク上でAIエージェントが24時間稼働します。

メッセージ処理の流れ

OpenClawがチャットメッセージを処理する一連の流れは以下のとおりです。

  1. ユーザーがDiscord/Slackでメッセージを送信
  2. OpenClawゲートウェイがメッセージを受信
  3. セッション(チャネル×チャンネル)を特定
  4. 処理中インジケータ(リアクション)を表示
  5. AIモデル(Claude Opus等)にプロンプトを送信
  6. AIがスキルの使用を判断し、必要に応じてコマンドを実行
  7. 結果をチャットアプリに返信
  8. セッション履歴を更新・永続化

簡単な質問であれば2〜5秒、スキル実行を伴う場合は5〜15秒、複雑なコーディングタスクでは30秒〜数分で処理が完了します。

OpenClawの始め方

npmインストール・設定ファイル作成・チャネル接続の3ステップで、30分以内にセットアップが完了します。

Step 1: インストール

npmでインストールできます。

npm install -g openclaw

Step 2: 設定ファイルの作成

~/.openclaw/openclaw.jsonに設定を記述します。最低限必要なのは、AIモデルの設定とチャネル(Discord/Slack)の接続情報です。

主な設定項目は以下のとおりです。

セクション 内容
agents AIモデル(Claude Opus等)、ワークスペース、並行処理数
channels Discord/Slack/Telegramの接続トークン
tools ツール実行の権限設定
gateway ゲートウェイのモード・認証

Step 3: ゲートウェイの起動

openclaw gateway --port 18789

これでOpenClawが起動し、設定されたチャットアプリへの接続が開始されます。

Step 4: スキルの追加(任意)

カスタムスキルを追加する場合は、skills/ディレクトリにSKILL.mdを作成します。

skills/my-skill/
└── SKILL.md ← AIへの指示を自然言語で記述

スキルの追加後、新しいセッションからそのスキルが利用可能になります。

Claude Codeユーザーが知っておくべきポイント

SKILL.mdの互換性やCLAUDE.md設定の共有など、Claude Code経験者がスムーズに移行できる共通点と相違点を整理します。

Claude Codeを使い慣れている方がOpenClawを導入する際に、押さえておくべきポイントをまとめます。

共通点

  • SKILL.mdの形式が同じ: Claude CodeのSkillsで使っているSKILL.mdをそのままOpenClawに移植できる
  • Claude CLIがバックエンド: OpenClawの内部ではClaude Code CLIが動いているため、同じ能力を持つ
  • CLAUDE.mdも有効: ワークスペースにCLAUDE.mdを配置すれば、OpenClawのエージェントにもルールが適用される

相違点

  • 対話のインターフェースが違う: ターミナルではなくチャットアプリが入り口になる
  • 権限管理が重要: 複数ユーザーがアクセスするため、ツール実行の権限設計が必要
  • セッションの寿命が長い: Claude Codeはセッションを閉じれば終わるが、OpenClawはチャネルが存在する限りセッションが継続する

よくある質問

Q. OpenClawは無料で使えますか?

OpenClaw自体はオープンソースで無料です。ただし、AIモデルの利用料(Claude APIの従量課金やProプランの月額料金)と、サーバーの運用費(Cloudflare Workers等)は別途必要です。

Q. プログラミング経験がなくてもOpenClawを導入できますか?

基本的なセットアップにはターミナル操作やJSON設定ファイルの編集が必要なため、一定のIT知識が求められます。Cloudflare Workers上でのデプロイにはDockerやWranglerの知識も必要です。非エンジニアの方は、エンジニアと協力して導入することをおすすめします。

Q. Claude Code以外のAIモデルも使えますか?

はい。OpenClawはClaude以外にGPTなどのモデルにも対応しています。設定ファイルでAIプロバイダーを指定できます。

Q. 1つのOpenClawで複数のチャットアプリに同時対応できますか?

はい。1つのOpenClawインスタンスで、Discord・Slack・Telegramに同時接続できます。各チャネルのセッション(会話履歴)は自動的に分離されるため、情報が混ざることはありません。

Q. OpenClawのセキュリティは大丈夫ですか?

OpenClawはCloudflare Access等の認証層と組み合わせて運用できます。ツール実行の権限設定、DM(ダイレクトメッセージ)の受付ポリシー、管理画面へのアクセス制限など、複数のセキュリティレイヤーを構成可能です。

まとめ

OpenClawは、AIエージェントをチャットアプリで24時間稼働させるためのゲートウェイツールです。

  • Claude Codeが「自分のPCで動かすAIエージェント」なのに対し、OpenClawは「チャットアプリに常駐するAIエージェント基盤」
  • Discord・Slack・Telegramに1つのエージェントで同時接続し、チャネルごとにセッションを自動分離
  • SKILL.mdベースの拡張システムで、Google Workspace連携・ブラウザ操作・SNS投稿など自由にカスタマイズ可能
  • Claude Codeと併用することで、個人の開発生産性とチーム全体のAI活用を同時に実現

AIエージェントを社内のチャットツールに導入したい方は、まずはローカル環境でOpenClawを試してみることをおすすめします。


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この記事の監修者

川島陸

株式会社Nexa 代表取締役

川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

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