Devin FusionがDesktopとCLIに対応

Devin Fusionのアイキャッチ

公式ドキュメント・公式発表などの一次情報を確認したうえで、株式会社Nexaが執筆・更新しています。AIツールの仕様や料金は変わることがあるため、導入判断の前に各公式サイトの最新情報もご確認ください。運営会社について

Devin Fusionは2モデルで計画と実装を分担する仕組みです。Cognitionは9月11日、DesktopとCLIへの対応を発表しました。

  • 新しい提供先: クラウドで展開してきたFusionを、DesktopとCLIでも利用できます。
  • 対象条件: 有料プランが対象です。CLIとDesktopにはそれぞれ対応版の条件があります。
  • 評価方法: 安いモデルの単価だけでなく、作業全体の費用と成果物の品質を比べます。

対象: 開発AIの導入や利用費用を見直す企業の開発責任者

今日やること: 機密を含まない小さな修正課題と、合格条件を用意します。

この記事の著者
株式会社Nexa 代表取締役川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

Devin Fusionが、開発者の手元で使うDesktopとCLIにも広がりました。高性能なモデルが計画とレビューを担当し、別のモデルが実装を進める構成です。開発AIの利用が増え、費用を抑えたい企業には比較候補になります。ただし、ローカルで操作できることと、社内データが外へ出ないことは別です。提供条件と役割分担を押さえたうえで、品質と権限をどう検証するかを整理します。

Devin Fusionの新発表はDesktopとCLIへの展開

Cognitionは2026年9月11日、公式ブログでFusionのDevin DesktopとDevin CLIへの対応を発表しました。Fusion自体を今回初めて発表したのではなく、Devin Cloudで展開してきた仕組みを手元の開発環境にも広げたニュースです。

Devinは、コードの調査や修正、テストなどを進める開発AIです。CLIはコマンドを入力する画面から使うツールで、ローカルのファイルや実行環境を扱います。クラウド上の仮想マシンで作業するDevinとは、利用できる機能や操作対象を分けて考える必要があります。

既存の開発環境で小さな変更を依頼し、その場で差分を確認する使い方が検討できます。製品全体の位置づけは、補足としてDevin AIの基本と企業導入の注意点も参照してください。

出典:Cognition公式発表Devin CLI公式ガイド

2モデルの役割分担と単純な切り替えとの違い

Fusionは新しい単独モデルではなく、複数のモデルを協調させる実行の仕組みです。AIエージェントとは、指示を受けてツールを使い、作業を進めるソフトウェアを指します。Fusionでは、計画を担うleadと実装を担うsidekickの2つのエージェントが動きます。

Devin Fusionで計画とレビューを担うleadと実装とテストを担うsidekickの役割分担図1: leadが作業を委任し、sidekickの成果を確認する構造です。

役割 主な担当 やり取りする内容
lead 計画、難しい判断、成果のレビュー 制約と成功条件を含む依頼、修正指示
sidekick コード調査、実装、ビルドとテスト 実施内容、結果、確認事項

依頼時に難易度を判定してモデルを振り分ける方式では、簡単か難しいかを先に判定しようとします。しかし、「不具合を直す」という同じ依頼でも、原因によって修正範囲は変わります。Fusionではleadが主導権を持ち続け、必要なら作業を引き取るとCognitionは説明しています。

両者はそれぞれ作業履歴を保持し、会話全体ではなく依頼や結果、フィードバックを交換します。企業が依頼を作る際も、変更してよい範囲と、合格と判断するテストを明示すると、成果を確認しやすくなります。

利用対象と費用を確認する

公式Docsでは、Fusionの対象を有料プランとしています。無料プランや試用枠は対象外です。対応するアプリの版も指定されているため、インストール済みというだけで利用可能とは判断できません。

確認項目 公式Docsの案内
Devin CLI 3000.10.20以降
Devin Desktop 3.10.0以降
プラン 有料プラン。無料と試用は非対象
推奨の組み合わせ Fable 5.1とSWE-2
課金 leadとsidekickを各モデルの料金で計算

Devin Fusionを試す前に確認する有料プランと対応版とモデル別料金の3項目図2: 契約、アプリの版、モデルごとの料金を確認します。

モデル選択画面では、lead、推論に使う計算量を表すeffort、sidekickを選びます。利用できる組み合わせではFast Modeも選べますが、公式Docsは速度と引き換えに費用が高くなると説明しています。まず標準条件で比べる方が、追加費用の効果を判断しやすくなります。

公式発表にはベンチマークでの費用削減が掲載されています。ただし、評価課題やモデルの組み合わせによる結果であり、自社の請求額が同じ割合で下がる保証ではありません。料金体系は契約で異なるため、選択画面と管理者側の課金条件を確認してください。

出典:Fusionの提供条件と料金


AI導入に関するお困りごとは、株式会社NexaのAI顧問がサポートします。「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談いただけます。

AI顧問の無料相談はこちら →


企業で試すなら小さな修正から

最初の検証には、結果をテストで確かめられる修正を選びます。たとえば、機密を含まないサンプルアプリの入力チェック追加が候補です。これは導入評価の例であり、Nexaの実測事例ではありません。

  1. 対応版と契約を確認し、公式ガイドに従ってCLIを準備します。
  2. 検証用プロジェクトのディレクトリでdevinを起動します。
  3. セッション中に/fusionを入力し、モデルの組み合わせを選びます。
  4. 変更範囲、実行するテスト、変更しないファイルを指示します。
  5. 完了後に差分とテスト結果を確認し、/session-statsで利用量を調べます。

/session-statsではトークン使用量やモデル別費用などを確認できます。推定削減量は料金データがある場合に表示されます。トークンはモデルの入出力を数える単位です。単価が安くても、修正の往復が多ければ作業全体は安くならないため、同種の課題を同じ条件で比較します。

比較記録には「総費用」「完了までの時間」「テスト合否」「人が直した箇所」を残します。テストに通っても意図しない変更が含まれる場合は、費用だけで採用を決めません。Fusionから単独モデルへ戻すには/modelを使えます。

ローカル操作の権限とデータの注意点

ローカル対応を「完全オフライン」や「モデルへのデータ送信なし」と読み替えないでください。今回の発表は利用場所の拡大であり、そのようなデータ保護の保証ではありません。社内コードを扱う前に、送信範囲、保存、学習利用、契約上の条件を別途確認する必要があります。

Devin Fusionの企業検証で確認するデータ送信と操作承認と人による差分確認図3: ローカルで操作できても、データと権限の確認は省けません。

公式の権限リファレンスでは、標準のNormalモードは読み取りを自動承認し、書き込みとシェルコマンドには承認を求めます。Bypassモードはすべてのツール呼び出しを自動承認するため、初回評価で安易に選ばない運用が適切です。組織が設定した拒否や承認要求は、利用者のモード変更でも維持されます。

最初は検証用フォルダに対象を絞り、本番の認証情報を置かず、人が差分を確認してから反映します。生成コードのライセンスや第三者の権利も別途確認します。モデル同士のレビューは、人による承認やテストの代替ではありません。

なお、CLI公式ガイドでは、DevinアカウントのKnowledge、Playbooks、SecretsはCLIでまだ利用できないと案内しています。クラウド側の知識や手順がそのまま引き継がれる前提で、運用を移さないようにします。

出典:権限リファレンスCLIとクラウドの違い

Devin Fusionのよくある質問

Q. Fusionは新しいAIモデルですか?

単独の新モデルではありません。計画とレビューを担うlead、実装を担うsidekickを組み合わせる仕組みです。今回の発表はDesktopとCLIへの展開です。

Q. 無料プランでも使えますか?

公式Docsでは有料プランが対象で、無料や試用枠は含まれません。CLIは3000.10.20以降、Desktopは3.10.0以降という条件もあります。

Q. 費用削減と品質維持は保証されますか?

保証とは扱えません。公式の評価結果と自社の作業条件は異なります。同種の課題で費用、テスト結果、人の修正量を比べて判断してください。

まとめ

Devin Fusionの今回の変更は、クラウドで使われてきた2モデルの協調をDesktopとCLIへ広げたことです。企業の比較では、モデル単価だけでなく、レビューと修正を含めた作業全体を評価します。

まずは対応版と有料プランを確認し、機密を含まない課題を1つ選びます。変更範囲とテストを決め、人による差分確認を残したまま試すことで、費用を抑えつつ運用できるかを判断できます。


AI導入に関するお困りごとをサポートします

株式会社NexaのAI顧問は、ツール選定から業務への適用、社内定着までを月額制でサポートします。特定のツールに限らず、「AIをどう使えばいいか分からない」という段階からご相談いただけます。

AI顧問の詳細・無料相談はこちら →





この記事で参照した外部情報

  1. Cognition公式発表cognition.com
  2. Devin CLI公式ガイドdocs.devin.ai
  3. Fusionの提供条件と料金docs.devin.ai
  4. 権限リファレンスdocs.devin.ai

本文中でリンクしている外部ページの一覧です(自動生成)。最終確認日は本記事の最終更新日 2026-09-12 で、リンク先の内容はその後変わることがあります。

AIの力で、ビジネスを次のステージへ

まずはお気軽にご相談ください。貴社に最適なAI活用プランをご提案します。