Claude Code CLIは対話型・バッチ実行の2モードを持ち、30以上のコマンドで業務自動化を実現できます。
- 要点1:
--printフラグで非対話型実行が可能。シェルスクリプトやcronジョブへの組み込みに対応 - 要点2:
/compact・/rewind等のスラッシュコマンドで作業効率を向上。2026年版では/rewindに選択ロールバック機能を追加 - 要点3: 非エンジニアによる活用が急増。PM・マーケター・バックオフィス担当者の業務効率化事例が増加
対象: Claude Codeを業務活用したい経営者・DX推進担当者・非エンジニアのビジネスパーソン
今日やること: claude --helpを実行してコマンド一覧を確認し、/initでCLAUDE.mdを作成する
この記事の目次
Claude Code CLIは、コマンドラインから強力なAIエージェントを操作できるインターフェースです。インタラクティブなチャットから定型業務の完全自動化まで、多彩なコマンド体系を備えています。
「CLIは難しそう」と感じている方も多いかもしれません。しかし実際には、2〜3のコマンドを覚えるだけで、ファイル整理・レポート生成・競合分析などの業務を自動化できます。ServiceNow社では29,000人以上の開発者が毎日活用しており、非エンジニア層への普及も急速に進んでいます。
この記事では、CLIフラグ・スラッシュコマンド・キーボードショートカットを網羅した日本語リファレンスとして、自社業務への活用方法まで解説します。
Claude Code CLIとは?インタラクティブとバッチ実行の2つのモード
Claude Code CLIには、用途に応じて2つの動作モードがあります。この使い分けを理解するだけで、できることの幅が大きく広がります。
対話型モード(インタラクティブモード)
ターミナルでclaudeと入力して起動する標準モードです。Claudeとリアルタイムでやり取りしながら、ファイルの読み書き・コードの実行・リサーチなどを行えます。
# 対話型モードの起動
claude
# 特定のディレクトリで起動
claude --dir /path/to/project
作業の途中で/compactや/rewindなどのスラッシュコマンドを使って、会話の流れをコントロールできる点が特徴です。
非対話型モード(–printフラグ)
--print(または-p)フラグを使うと、Claudeへの問い合わせ結果をそのままstdoutに出力して終了します。シェルスクリプトやcronジョブに組み込む際に不可欠なモードです。
# 基本的な使い方
claude --print "このファイルを要約してください" < report.txt
# 短縮形
claude -p "売上データを分析してください" < data.csv
ServiceNow社やAllianz社は、このバッチ実行モードを活用して社内業務の定型処理を自動化しています。「エンジニアが使うツール」というイメージがありますが、定型的な問い合わせを毎日自動実行する仕組みは、非エンジニアの担当者でも構築できます。
ポイントまずは対話型モードで操作感を掴み、「この質問を毎日やるな」と気づいたらバッチモードに切り替えるのが自然なステップです。
詳しいインストール方法や最初の操作については、Claude Code 始め方|完全ガイドもあわせてご覧ください。
インストールと認証コマンド
インストール(1コマンドで完了)
Node.js(v18以上)がインストールされていれば、以下の1コマンドでセットアップが完了します。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
インストール後にclaudeと入力すると、初回起動時にブラウザが開き、AnthropicコンソールでOAuth認証が行われます。取得したトークンは~/.claude/に安全に保存されます。
認証コマンド一覧
| コマンド | 説明 |
|---|---|
claude auth login |
Anthropicアカウントにログイン |
claude auth status |
現在の認証状態を確認 |
claude auth logout |
ログアウト |
複数のAnthropicアカウントを使い分けている場合や、企業共有の環境でセッションを管理する際に役立ちます。
CLIフラグ(コマンドラインオプション)一覧
claudeコマンドで使える主要フラグを用途別にまとめました。
出力・実行制御フラグ
| フラグ | 短縮形 | 説明 | 使い所 |
|---|---|---|---|
--print |
-p |
非対話型で実行し、結果を出力して終了 | スクリプト・自動化 |
--output-format json |
– | レスポンスをJSON形式で出力 | 他ツールとのパイプライン連携 |
--output-format stream-json |
– | ストリーミングJSON形式で出力 | リアルタイム処理 |
--verbose |
– | 詳細なログを出力 | デバッグ |
--output-format jsonは、Claude Codeの出力を別のスクリプトや管理ツールに渡したい場合に便利です。
# JSON形式で出力し、jqで加工する例
claude --print --output-format json "競合分析してください" | jq '.content'
システムプロンプト関連フラグ
| フラグ | 説明 | 推奨度 |
|---|---|---|
--append-system-prompt [text] |
デフォルト指示を保持したまま追加指示を付与 | ★★★(推奨) |
--append-system-prompt-file [path] |
ファイルから追加指示を読み込み | ★★★(推奨) |
--system-prompt [text] |
デフォルト指示を完全に置き換える | 上級者向け |
--system-prompt-file [path] |
ファイルからシステムプロンプトを読み込み完全置換 | 上級者向け |
--append-system-promptが推奨される理由: --system-promptを使うとClaude Codeの標準機能(ファイル読み書き・コード実行など)が無効になります。カスタム指示を追加したい場合は、--append-system-promptでデフォルト機能を維持しつつ指示を追加するのが安全です。
# 営業部門向けの分析スタイルを指定して実行する例
claude --print --append-system-prompt "回答は必ず経営者向けの要約を冒頭に入れてください" \
"競合他社のプレスリリースを分析してください" < press_release.txt
エージェント・サブエージェント関連フラグ
| フラグ | 説明 |
|---|---|
--agents [JSON] |
カスタムサブエージェントを定義して複数処理を並行実行 |
--dir [path] |
起動時の作業ディレクトリを指定 |
--model [model_name] |
使用するClaudeモデルを指定 |
サブエージェントの詳細はClaude Code Agent・サブエージェント完全ガイドで解説しています。
スラッシュコマンド完全一覧
Claude Code内(インタラクティブモード)で/と入力すると利用できるコマンド群です。/に続けて文字を入力するとフィルタリングできます。
基本コマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/help |
利用可能な全コマンドを表示 |
/init |
現在のプロジェクトをスキャンし、CLAUDE.mdの雛形を自動生成 |
/clear |
会話履歴をリセット(別タスクに切り替える際に使用) |
/exit |
Claude Codeを終了 |
/initは、新しいプロジェクトで最初に実行することをおすすめします。プロジェクトの構造・ファイル・設定を自動認識し、Claudeが最適な支援を行えるようになります。
コンテキスト管理(/compact・/rewind)
長時間の作業でコンテキストが溜まってきた際に活用するコマンドです。
| コマンド | 説明 | 使い所 |
|---|---|---|
/compact |
会話を要約してコンテキストを節約 | コンテキスト使用率が80%を超えたら |
/compact [保持する情報] |
保持したい情報を指定して要約 | 特定のパターンや決定事項を残したい場合 |
/rewind |
会話またはコードをロールバック | 間違えた作業を取り消す |
2026年版の/rewind新機能: 「会話のみのロールバック」と「コードのみのロールバック」を選択できるようになりました。たとえば、会話の流れはそのままにコードだけ巻き戻したい場合に非常に便利です。
# /compact の活用例
/compact エラーハンドリングのパターンを保持
ポイント
/compactはコンテキスト使用率が80%を超えたタイミングで実行するのが目安です。ただし、保持すべき決定事項(「このルールに従う」等)がある場合は、引数で明示的に指定してください。
ターミナル設定コマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/keybindings |
~/.claude/keybindings.jsonを作成または編集(即時反映) |
/terminal-setup |
VS Code・Alacritty等でShift+Enterを有効化するバインドを設定 |
キーボードショートカット一覧
マウスを使わずに作業効率を上げるショートカットです。
モード切替(Shift+Tab)
Shift+Tabを押すたびに、以下の3モードを順番に切り替えます。
| モード | 動作 |
|---|---|
| 通常モード | すべての操作を確認しながら進む |
| 自動承認モード(auto-accept on) | ファイルの変更や実行を自動的に承認 |
| プランモード(plan mode on) | 実行前に計画を立案・確認してから進む |
現在のモードはプロンプトの下に常に表示されます。自動承認モードは作業が速い反面、意図しない変更が起きる可能性があるため、慣れてきてから活用するのがおすすめです。
複数行入力(Shift+Enter)
Shift+Enterで改行しながら複数行のプロンプトを入力できます。
ターミナル別の対応状況:
| ターミナル | 対応状況 |
|---|---|
| iTerm2 | デフォルトで対応 |
| WezTerm | デフォルトで対応 |
| Ghostty | デフォルトで対応 |
| Kitty | デフォルトで対応 |
| VS Code ターミナル | /terminal-setupコマンドで設定が必要 |
| Alacritty | /terminal-setupコマンドで設定が必要 |
VS CodeやAlacrittyをお使いの場合は、まず/terminal-setupを実行して設定を適用してください。
自動化・スクリプティングでの活用法
Claude Code CLIの真価は、繰り返し行う業務をスクリプト化して自動実行できる点にあります。
シェルスクリプトで使う基本パターン
#!/bin/bash
# 毎朝の競合サイトチェックを自動化する例
OUTPUT=$(claude --print "以下のHTMLから主な更新情報を箇条書きで抽出してください" < competitor_site.html)
echo "$OUTPUT" >> daily_report.txt
JSON出力で他ツールと連携する
# 分析結果をJSON形式で取得し、Slackに通知する例
RESULT=$(claude --print --output-format json "売上データの異常値を検出してください" < sales.csv)
MESSAGE=$(echo "$RESULT" | jq -r '.content')
curl -X POST -H 'Content-type: application/json' \
--data "{\"text\":\"$MESSAGE\"}" \
$SLACK_WEBHOOK_URL
cronジョブに組み込む
# crontabに追加する例(毎朝9時に日次レポートを生成)
0 9 * * * /usr/local/bin/claude --print "昨日のアクセスログを分析してください" < /var/log/access.log >> ~/reports/daily_$(date +%Y%m%d).txt
--system-prompt-fileと組み合わせると、部門ごとに異なるレポートフォーマットを指定した自動実行も可能になります。
AI活用の具体的な進め方や、自社に最適な自動化設計についてお悩みの方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。
非エンジニアが業務で使うClaude Code CLI活用例
Anthropicも公式に認めているように、Claude Codeの利用者はエンジニアだけではありません。PM・マーケター・バックオフィス担当者が業務効率化に活用する事例が急増しています。
ファイルやフォルダの整理・変換作業の自動化
# PDFレポートをMarkdown形式にまとめて変換する例
for file in reports/*.pdf; do
claude --print "このPDFの内容を要点まとめのMarkdownに変換してください" < "$file" > "${file%.pdf}.md"
done
「毎月10本のレポートをフォーマット変換している」という業務は、このパターンで数分に短縮できます。
競合分析・リサーチの定型コマンド化
# 競合分析コマンドをファイルに保存して再利用
claude --print --append-system-prompt-file competitive_analysis_prompt.txt \
"以下の競合他社情報を分析してください" < competitor_data.txt
一度作成したプロンプトファイルを保存しておけば、翌月の同じ分析が1分で完了します。「最初の15分の投資で、以後は毎月1分で実行できる」という活用パターンは、Claude Codeでできることでも紹介しています。
レポート・資料の定期生成
# 週次の進捗サマリーを自動生成
claude --print "以下のタスク一覧から週次レポートを作成してください" < tasks.md \
> weekly_report_$(date +%Y%m%d).md
プロジェクト管理ツールのエクスポートデータを入力として渡すことで、毎週の報告書作成を完全自動化できます。
ポイントCLIの学習コストは低く、
<(リダイレクト)の2つを覚えるだけでほとんどの自動化が実現できます。プログラミング知識は不要です。
MCPを使ったさらに高度な外部ツール連携については、Claude Code MCP連携ガイドをご参照ください。
よくある質問
Q. Claude Code CLIと通常のClaude(ブラウザ)の違いは何ですか?
ブラウザ版のClaude(claude.ai)はチャット型のインターフェースで、手動での一問一答が中心です。Claude Code CLIはローカルのファイルシステムに直接アクセスでき、複数ファイルの読み書き・コードの実行・外部ツールとの連携が可能です。また、--printフラグを使った定型処理の自動化はCLI特有の機能です。
Q. --printフラグを使うとどう変わりますか?
--printフラグを使うと、Claude Codeが非対話型モードで動作します。指定した質問への回答を出力して即座に終了するため、シェルスクリプトやcronジョブに組み込めます。インタラクティブな確認作業が不要な定型処理に適しています。
Q. 非エンジニアがCLIを使いこなすのは難しいですか?
コマンドを3〜4個覚えれば十分です。claude(起動)、--print(自動化)、/init(初期設定)、/compact(コンテキスト管理)の4つを押さえると、基本的な業務自動化には対応できます。ファイルをフォルダに整理できる方であれば、Claude Code CLIを使いこなすのに技術的な素養は必要ありません。
Q. CLAUDE.mdとスラッシュコマンドはどう使い分けますか?
CLAUDE.mdは「プロジェクトの恒久的なルールや背景情報」を記述するファイルで、毎回の会話で自動的に読み込まれます。一方、スラッシュコマンドはセッション中に一時的に操作を行うコマンドです。「このプロジェクトでは必ずXXする」というルールはCLAUDE.mdに、「今の会話を要約したい」という場面操作は/compactに、と使い分けてください。
Q. スラッシュコマンドとCLIフラグはどちらを覚えればいいですか?
用途が異なります。スラッシュコマンドは対話型モード中に使うもの(例: /compact, /clear)、CLIフラグは起動時のオプション(例: –print, –output-format)です。まず対話型モードで/helpを実行してスラッシュコマンドを確認し、自動化を始めたい段階でCLIフラグを学ぶ順序がおすすめです。
まとめ
Claude Code CLIの主なポイントをおさらいします。
- 2つの動作モード: 対話型(インタラクティブ)と非対話型(–print)を使い分けることで、チャット作業から完全自動化まで対応できる
- CLIフラグの使い分け:
--append-system-promptでカスタム指示を安全に追加、--output-format jsonで他ツールとの連携が可能 - スラッシュコマンドの活用:
/initで初期設定、/compactでコンテキスト管理、2026年版/rewindで柔軟なロールバック - 非エンジニアでも活用可能: 3〜4コマンドを覚えるだけで業務の定型処理を自動化できる
まず取り組むべき一歩は、/initでCLAUDE.mdを作成してClaude Codeにプロジェクトを認識させること、そして--printを使って1つの定型タスクを自動化してみることです。
より詳しいClaude Code全体の機能についてはClaude Codeとは?完全ガイドをご覧ください。





