Bing Webmaster ToolsのAPIを活用すると、費用ゼロでキーワードの週間検索ボリュームをCLIから自動取得できます。
- 要点1: GetKeywordStats APIで完全一致・部分一致の週間インプレッションを最大6ヶ月分取得可能
- 要点2: APIキーは無料で発行可能。Pythonスクリプト1本でClaude Codeから呼び出せる
- 要点3: Ubersuggestと組み合わせると、KW優先度判定の精度が上がる
対象: Claude Codeを活用してSEO調査を効率化したいDX推進担当者・メディア運営者
今日やること: Bing Webmaster ToolsのアカウントにログインしてAPIキーを発行し、Keychainに保存する
この記事の目次
Bing Webmaster ToolsのAPIを使えば、費用ゼロでキーワードの検索ボリュームデータをCLIから自動取得できます。
「キーワード調査は有料ツールに頼るしかない」と思っていませんか?Bing Webmaster Toolsには、GetKeywordStatsという無料のAPIエンドポイントが用意されており、Claude Codeと組み合わせることでキーワードボリューム調査を自動化できます。
この記事では、あるメディアサイトの運営者がClaude Codeを使ってBing Webmaster APIとの連携スクリプトを構築した実際のプロセスをもとに、APIキーの取得からPythonスクリプトの実行まで具体的に解説します。
Bing Webmaster ToolsのAPIで何ができるのか
Bing Webmaster Tools(https://www.bing.com/webmasters)は、MicrosoftのGoogleサーチコンソール相当のツールです。GUIでの操作だけでなく、APIを通じてプログラマブルにデータを取得できる点が特徴で、Claude Codeからの自動化と相性が抜群です。
取得できるデータの種類
GetKeywordStats APIが返すデータは以下の通りです。
| データ項目 | 内容 |
|---|---|
| BroadImpressions | 部分一致の週間インプレッション数 |
| Impressions | 完全一致の週間インプレッション数 |
| Date | データの週(UNIXタイムスタンプ) |
| Query | 検索キーワード |
最大6ヶ月分の週次データが取得でき、データには約3日の遅延があります。これにより、KWの季節性やトレンドも可視化できます。
無料で使えるのか、コスト感を確認する
Bing Webmaster Tools自体は完全無料です。APIキーも無料で発行でき、リクエスト数の制限は通常のSEO用途では問題になりません。GoogleキーワードプランナーのようにGoogle広告アカウントとの連携は不要で、Microsoftアカウントさえあれば即日利用を開始できます。
ポイントBingのデータはGoogleの1/10〜1/20程度の規模感です。「完全一致で週43回」であれば、Googleでは月に500〜1,000回程度の検索ボリュームに相当する目安として参考にできます。
なぜ2026年にBingのデータが重要なのか
「Bingのシェアは小さいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、2026年時点でBingのデータを無視できない理由が2つあります。
CopilotとAI検索がSEOに与える影響
MicrosoftはCopilot(旧Bing Chat)をBingの検索結果と深く統合しています。CopilotはBingのインデックスをもとにして回答を生成するため、Bingに適切にインデックスされていない記事はCopilotの回答候補から外れてしまいます。
AI検索(AIO)対策を考えるなら、GoogleのAI Overviewだけでなく、MicrosoftのCopilotへの対応も視野に入れることが重要です。Bingのデータを把握することは、AI検索全体への最適化と直結しています。
ターゲット層(中高年・企業ユーザー)とBingの相性
企業のWindows PCはEdgeがデフォルトブラウザとして設定されていることが多く、IT設定を変更していない場合はBingが検索エンジンとして使われています。終活・医療・金融・資産運用など、中高年や企業ユーザーが多いジャンルのサイトでは、Bingからの流入比率が一般のメディアサイトより高くなる傾向があります。
こうしたサイトのSEO担当者にとって、Bingのキーワードデータを定期的に把握することは、集客の最適化に直結します。
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法人向けClaude Code個別指導の無料相談はこちら準備:APIキーの取得とKeychainへの保存
サイトの所有権認証(XMLファイル方式)
Bing Webmaster ToolsのAPIを使うには、まずアカウントを作成してサイトを登録・認証する必要があります。認証方法は複数ありますが、XMLファイル方式が最もシンプルです。
https://www.bing.com/webmastersにアクセスしてMicrosoftアカウントでサインイン- 「サイトを追加」からURLを入力
- 「所有権を確認」→「XMLファイル」タブを選択
BingSiteAuth.xmlをダウンロードしてサーバーのドキュメントルートに設置- 設置後、「確認」ボタンをクリックして認証完了
なお、すでにGoogleサーチコンソールでサイトを認証済みの場合は、「GSCからインポート」で一括登録も可能です。
実際に、あるメディアサイトでClaude Codeを使ってサイト認証を進めた際は、SCPコマンドでXMLファイルをサーバーに転送し、Webから正常にアクセスできることを確認してから認証ボタンをクリックする、という手順をClaude Codeにそのまま実行させることができました。
# BingSiteAuth.xmlをサーバーに転送scp ~/Downloads/BingSiteAuth.xml your-server:~/public_html/# アクセス確認curl https://your-site.com/BingSiteAuth.xml
APIキーの発行と安全な保存(macOS Keychain)
サイト認証が完了したら、APIキーを発行します。
- Bing Webmaster Toolsの右上の歯車アイコン(Settings)をクリック
- 「API Access」を選択
- 利用規約に同意して「Generate API Key」をクリック
- 表示されたAPIキーをコピー
発行したAPIキーはmacOSのKeychainに保存するのが安全です。
# Keychainに保存(APIキーを直接スクリプトに記載しない)security add-generic-password -a "bing-webmaster" -s "BING_WEBMASTER_API_KEY" -w "ここにAPIキーを貼る" -U
Claude Codeは次回以降、Keychainからキーを取得して使用するため、APIキーをファイルに記述する必要がなく、セキュリティを保ちながら自動化できます。
Claude CodeからAPIを呼び出すPythonスクリプトの構築
APIエンドポイントの仕様
GetKeywordStats APIの呼び出し方法は以下の通りです。
GET https://ssl.bing.com/webmaster/api.svc/json/GetKeywordStats ?q=キーワード &country=jp &language=ja-JP &apikey=YOUR_API_KEY
パラメータの注意点: language は ja ではなく ja-JP のようなIETF形式が必要です。実際の構築過程で ja を指定したところエラーが返ってきたため、ja-JP に変更して正常動作を確認しています。
スクリプトの基本構造
Claude Codeで構築したスクリプトの骨格は以下のような構成になっています。
import requestsimport subprocessdef get_api_key(): """macOS KeychainからAPIキーを取得""" result = subprocess.run( ["security", "find-generic-password", "-s", "BING_WEBMASTER_API_KEY", "-w"], capture_output=True, text=True ) return result.stdout.strip()def get_keyword_stats(keyword: str, country: str = "jp", language: str = "ja-JP"): """キーワードのボリュームを取得""" api_key = get_api_key() url = "https://ssl.bing.com/webmaster/api.svc/json/GetKeywordStats" params = { "q": keyword, "country": country, "language": language, "apikey": api_key } response = requests.get(url, params=params) return response.json()
実行結果の見方(完全一致と部分一致の読み方)
bing_keyword.py スクリプトを実行すると、以下のような形式でデータが得られます。
キーワード: 身元保証サービス完全一致(週平均): 43部分一致(週平均): 73データ期間: 23週分(2025-09〜2026-02)
2つの数値の読み方は次の通りです。
| 指標 | 意味 | 活用方法 |
|---|---|---|
| 完全一致(Impressions) | そのキーワードそのものでの検索 | 直接の需要を把握 |
| 部分一致(BroadImpressions) | 関連クエリを含む検索 | キーワードの広がりを把握 |
「部分一致のみ高くて完全一致がゼロ」のケースは、「お布施 相場」のように複合キーワードに検索が分散していることを示します。この場合は、類似KW(「お布施 金額」「法事 お布施」)も調査対象に加えると判断精度が上がります。
Claude Codeを使ったSEOキーワード自動化について、個別にご相談いただけます。「APIの設定方法がわからない」「自社サイトに合わせたスクリプトをカスタマイズしたい」といった段階から対応しています。
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法人向けClaude Code個別指導の無料相談はこちら実際の活用例 — Ubersuggestとの組み合わせでKW優先度を上げる
Bing Webmaster APIのデータ単体では、Googleの検索ボリュームとの乖離が大きい場合があります。そこで実際のメディアサイト運営では、Ubersuggestの内部APIと組み合わせるアプローチが効果的です。
2つのツールの数値を照合する方法
あるメディアサイトで終活関連のキーワード3件を調査した際の実際の結果です(固有名詞は省略)。
| キーワード | Bing完全一致(週平均) | Bing部分一致(週平均) | Ubersuggest月間ボリューム | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| お布施 相場 | 0 | 134 | 12,100 | 部分一致多→関連KWに分散。競合強いが需要あり |
| デイサービス 費用 | – | – | 6,600 | Bingデータなし→Bing流入は期待薄 |
| 身元保証サービス | 43 | 73 | 1,300 | 完全一致あり→狙い目のロングテールKW |
「Bingで完全一致が取れているキーワード」かつ「Ubersuggestでもボリュームが確認できるキーワード」は、2つのエンジンで需要があることが確認できた狙い目KWとして優先度を上げることができます。
Claude Codeのスキルとして、Bing APIとUbersuggestの内部APIを順番に呼び出し、双方のデータを1つのレポートに出力する自動化も実現できています。複数のKWリストを一括処理して、優先度スコア付きのCSVを出力する使い方が特に実用的です。
詳細な自動化パイプラインについては、SEO記事の完全自動生産ラインで紹介しています。また、Googleのデータを組み合わせる方法についてはGoogle Search ConsoleのデータをClaude Codeで自動化も参考にしてください。
データが蓄積されていない初期の対応策
Bing Webmaster Toolsに新規登録したばかりのサイトは、検索パフォーマンスデータ(クリック数・表示回数)が空になります。これはBingの検索結果にサイトが表示され始めてからデータが蓄積されるためで、通常はサイトマップ送信後2〜4週間程度でデータが取得できるようになります。
なお、キーワードボリューム(GetKeywordStats)は自サイトの実績ではなくBing全体の検索統計なので、サイト登録直後でも取得可能です。初期段階ではまずキーワードボリューム調査から活用を始めることをおすすめします。
応用:自サイトの検索パフォーマンスデータも取得する
Bing Webmaster Tools APIは、キーワードボリューム以外にも自サイトのBing上の検索パフォーマンスを取得できるエンドポイントを提供しています。
| コマンド | APIエンドポイント | 用途 |
|---|---|---|
| queries | GetQueryStats | 検索クエリ別のクリック数・CTR・順位 |
| pages | GetRankAndTrafficStats | ページ別のクリック数・表示回数 |
| traffic | GetRankAndTrafficStats | 日次のクリック数・表示回数の推移 |
GoogleサーチコンソールのAPIと同様の仕組みで、Bing版サーチコンソールとして活用できます。GSCとの比較により、Google流入が多いのにBing流入が極端に少ないページは「Bingへのインデックスに問題がある可能性」として検出できます。
検索パフォーマンス3コマンドの活用
# 終活サイトの検索クエリ別パフォーマンスpython3 bing_keyword.py queries --site https://your-site.com --days 30# ページ別パフォーマンスpython3 bing_keyword.py pages --site https://your-site.com --days 30# 日次トラフィック推移python3 bing_keyword.py traffic --site https://your-site.com --days 90
GoogleサーチコンソールやGA4のデータと組み合わせたSEO改善分析については、GSC+GA4の数値を統合してSEO改善提案を自動化するスキルで詳しく紹介しています。
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法人向けClaude Code個別指導の無料相談はこちらよくある質問
Q. Bing Webmaster ToolsはGoogleサーチコンソールと何が違うの?
どちらも無料の公式ウェブマスターツールです。主な違いは検索エンジン(GoogleかBingか)と、キーワードボリューム取得APIの有無です。Bing Webmaster ToolsはGetKeywordStats APIでBing全体のキーワード検索量をプログラムで取得できる点が特徴で、自動化との親和性が高いです。Googleサーチコンソールは自サイトの検索パフォーマンスデータに強みがあります。
Q. APIのデータはどのくらい正確?Googleキーワードプランナーとの違いは?
BingのデータはGoogleの約1/10〜1/20のスケール感です。ただし、Bingのデータは「幅のある範囲」ではなく実際のインプレッション数(整数)が返ってくるため、相対的な比較には使いやすいという特徴があります。Googleキーワードプランナーが「1,000〜10,000」のような幅で返すのに対し、Bingは「週43回」のような実数です。KWの優先度判定の補助データとして組み合わせると有効です。
Q. APIキーの取得に費用はかかる?
費用は一切かかりません。Microsoftアカウントがあれば、Bing Webmaster Toolsへのサイト登録から認証、APIキー発行まで完全無料で行えます。
Q. データが取得できない(空配列になる)場合はどうすれば良い?
キーワードボリューム(GetKeywordStats)でデータが空になる場合、そのキーワードでのBing上の検索量が非常に少ない(週1回未満)か、指定した国・言語設定が誤っている可能性があります。country=jp・language=ja-JP のIETF形式を確認してください。自サイトのパフォーマンスデータが空になる場合は、サイトのBingへのインデックスが蓄積されていない段階です。IndexNowプラグインの導入とサイトマップ送信を行うことで、データ蓄積が早まります。
まとめ
Bing Webmaster ToolsのAPIを活用することで、Claude Codeから無料でキーワードボリュームを取得できます。
- GetKeywordStats API: 完全一致・部分一致の週間インプレッションを最大6ヶ月分取得可能
- APIキーは無料: Microsoftアカウントとサイト認証があれば即日発行可能
- Ubersuggestとの組み合わせ: 2つのツールで確認できたKWはより信頼性の高いターゲットとなる
- 自サイトのパフォーマンスも取得: クエリ・ページ別のクリック数・CTRもBing版サーチコンソールとして活用可能
まず最初のアクションとして、Bing Webmaster Toolsのアカウントを開設してAPIキーを発行し、Keychainに保存するところから始めてみてください。APIキーが取得できれば、あとはClaude CodeにPythonスクリプトの構築を依頼するだけで、キーワード調査の自動化が始まります。
Claude Codeの導入・活用をサポートします
株式会社Nexaでは、Claude Codeを活用したSEO自動化・業務効率化の個別指導・企業研修を提供しています。「Bing Webmaster APIの設定方法がわからない」「自社サイト向けのスクリプトをカスタマイズしたい」「Google・Bing・GA4のデータを統合した分析基盤を作りたい」といった具体的な課題に、実際の設定・構築まで含めてサポートします。詳しい設定方法やカスタマイズについては、無料相談でお伝えしています。





