Gemini CLIの料金は一律ではなく、2026年6月18日以降は認証経路に応じて無料、定額、従量課金に分かれます。
- 要点1: 個人向けGemini CLIのリクエスト提供は終了し、移行先のAntigravity CLIは月額0ドル
- 要点2: 法人向けGemini Code Assist Standardは月額22.80ドル、12か月契約なら月額19ドル
- 要点3: Gemini APIキーとEnterprise Agent Platform APIキーでは、モデルとトークン量に応じた従量課金で継続可能
対象: Gemini CLIの導入費用を確認したい企業のDX推進担当者、開発責任者
今日やること: 個人利用、法人ライセンス、API利用のどれに該当するかを確認する
この記事の目次
Gemini CLIの料金は、ツール本体に一つの月額が設定されているわけではありません。2026年6月18日以降、個人ユーザーは原則としてAntigravity CLIへ移行し、企業はGemini Code Assistの法人ライセンスまたはAPIの従量課金を選びます。
検索すると「無料で1日1,000リクエスト」という情報も見つかります。しかし、その数字だけで現在の利用条件を判断するのは適切ではありません。Googleは個人向けのリクエスト提供終了を別途告知しており、公式ページ同士の時間差を踏まえて読む必要があるためです。
この記事では、2026年8月21日を基準日として、Googleの公式情報だけを使い、Gemini CLIの現行料金、移行先、法人プラン、API課金、見積もり時の注意点を整理します。
Gemini CLIの料金に関する結論
Gemini CLIを「無料か有料か」の二択で説明すると、現行制度を正しく捉えられません。料金は、Gemini CLIからモデルへ接続するときの認証経路によって決まります。
2026年8月時点の整理は次のとおりです。
| 利用者と認証経路 | 現行の扱い | 料金の考え方 |
|---|---|---|
| 個人ユーザー | Antigravity CLIへ移行 | Individualsは月額0ドル |
| Gemini Code Assist Standard | 法人利用を継続 | 月額22.80ドル、12か月契約は月額19ドル/ユーザー |
| Gemini Code Assist Enterprise | 法人利用を継続 | 月額54ドル、12か月契約は月額45ドル/ユーザー |
| 有料のGemini APIキー | Gemini CLIを継続可能 | モデル、入力、出力、キャッシュなどの使用量に応じた従量課金 |
| Gemini Enterprise Agent Platform APIキー | Gemini CLIを継続可能 | 契約および利用するGoogle Cloudサービスに応じた課金 |
| GitHub経由のGoogle Cloud利用 | 2026年の移行告知による変更なし | 既存契約の条件を確認 |
個人でCLI型のコーディング支援を始めるなら、Googleが案内するAntigravity CLIのIndividualsプランが直接の選択肢です。組織でアカウント管理や統制が必要なら、Gemini Code Assist StandardまたはEnterpriseを比較します。システムへ組み込み、利用量に合わせて費用を管理したい場合はAPI課金が候補です。
CLIをインストールできても、モデルへのリクエストが無制限に無料になるわけではありません。認証方法、契約、クォータ、使用モデルが実際の費用を決めます。
実務での確認ポイント社内資料へ「Gemini CLIは無料」と記載する前に、利用者の区分と認証経路を併記してください。料金の誤認は、個人向け旧クォータと法人契約を同じものとして扱うと起きやすくなります。
Gemini CLIの料金を決める認証経路
料金表を探す前に、誰の資格情報でモデルへ接続するかを確定させる必要があります。同じGemini CLIでも、Googleアカウント、Gemini Code Assistライセンス、Gemini APIキーでは課金単位が異なるためです。
ツール本体ではなくモデルへの接続方法で課金される
Gemini CLIは、ターミナルからGeminiモデルを利用するためのインターフェースです。開発者は自然言語で質問し、コードの作成、修正、説明、調査などを依頼できます。
CLIは背後のモデルへリクエストを送り、認証経路に設定されたクォータや料金が適用されます。そのため、公式情報には日次リクエスト上限とトークン単価が併存します。
定額制と従量課金は比較軸が異なる
Gemini Code Assist StandardとEnterpriseは、ユーザー単位のライセンス料金が示されています。一方、Gemini APIとVertex AIの生成AI料金は、利用モデルやトークン量などによる従量課金です。
| 比較項目 | ユーザー単位の法人ライセンス | APIの従量課金 |
|---|---|---|
| 主な単位 | ユーザー数と契約期間 | モデルと使用量 |
| 予算化 | 人数が決まれば把握しやすい | 利用量の想定が必要 |
| 向く用途 | 社員がIDEやCLIで日常的に利用 | アプリ、ワークフロー、バッチ処理への組み込み |
| 管理上の論点 | ライセンス付与と回収 | APIキー、上限、ログ、予算アラート |
APIを業務システムにつなぐ場合、プロンプトだけでなく、検索、データ取得、外部ツール実行まで含む設計が必要になることがあります。関連する実装パターンはLangChainの使い方と基本構成でも解説しています。
CLI型のAIエージェントを比較する際は、月額だけでなく、実行環境、権限、対応モデル、ログ管理も確認してください。別のCLIエージェントの考え方はHermes Agentの導入ガイドが参考になります。
実務での確認ポイント見積書では「Gemini CLI利用料」と一括せず、法人ライセンス、API使用料、運用管理費を分けてください。費用が増えた原因を後から追いやすくなります。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちら個人向け提供終了とAntigravity CLIへの移行
個人ユーザーにとって最も大きな変更は、2026年6月18日にGemini CLIへのリクエスト提供が終了したことです。Googleは2026年5月19日の公式ブログで移行方針を案内しました。
終了対象として示されたのは、Google AI Pro、Google AI Ultra、Gemini Code Assist for individualsの無料利用を通じたGemini CLIとGemini Code Assist IDE拡張へのリクエスト提供です。したがって、これらの個人向け区分を前提に「Gemini CLIを無料で使い続けられる」と説明するのは、2026年6月18日以降の状態と合いません。
個人の移行先はAntigravity CLI
Googleが個人ユーザーの移行先として示したのがAntigravity CLIです。Antigravity公式料金ページでは、Individualsが月額0ドルと案内されています。
月額0ドルは、無条件かつ無制限という意味ではありません。導入時には最新の利用条件、レート制限、対応機能も確認してください。
法人契約とAPIキーは終了対象ではない
今回の変更はGemini CLIそのものが全面廃止されたという意味ではありません。Googleの告知では、Gemini Code Assist StandardとEnterpriseのライセンス、GitHub経由のGoogle Cloud利用には変更がないとされています。
また、有料のGemini APIキーとGemini Enterprise Agent Platform APIキーを使う経路でも、Gemini CLIの利用を継続できます。企業は「Gemini CLIが終わった」と判断するのではなく、自社の認証経路が終了対象に含まれるかを確認する必要があります。
公式クォータ表に残る数値の読み方
Gemini CLIの公式クォータページには、最終更新日が2026年6月18日と表示され、次の上限が掲載されています。
| ページに残る区分 | 記載されている上限 |
|---|---|
| Googleアカウント Individual | 1日1,000 model requests |
| Google AI Pro | 1日1,500 model requests |
| Google AI Ultra | 1日2,000 model requests |
| Gemini API無料キー | 1日250 model requests、Flashのみ |
| Gemini Code Assist Standard | 1日1,500 model requests |
| Gemini Code Assist Enterprise | 1日2,000 model requests |
しかし、個人向けの3区分は、同日付で実施された移行告知と整合しないように見えます。2026年6月18日以降の個人利用については、提供終了とAntigravity CLIへの移行を案内する公式ブログを優先して解釈するのが安全です。上表は、旧区分またはページに残る参考表として扱い、現行契約の根拠にしないでください。
もう一つの注意点は、1 model requestが1コマンドや1回の質問と同じとは限らないことです。エージェント型の処理では、一つの指示から複数のモデル呼び出しが発生する場合があります。画面上の操作回数だけで日次消費量を見積もると、実際のクォータ消費との差が生じます。
実務での確認ポイント移行対象の判定では、2026年6月18日より前に作成した手順書を更新してください。特に「Googleアカウントでログインすれば1日1,000回無料」という記述は見直しが必要です。
法人向けGemini Code Assistの料金
法人でGemini CLIを利用する場合、Gemini Code Assist StandardとEnterpriseは予算を組みやすい選択肢です。Google Cloud公式料金ページに掲載されている価格は次のとおりです。
| エディション | 月間コミットメント | 12か月契約 |
|---|---|---|
| Gemini Code Assist Standard | 22.80ドル/ユーザー/月 | 19ドル/ユーザー/月 |
| Gemini Code Assist Enterprise | 54ドル/ユーザー/月 | 45ドル/ユーザー/月 |
表は米ドル建ての公式表示です。実際の負担額は契約形態、請求通貨、税、為替などの影響を受ける可能性があります。
Standardは費用だけでなく必要機能で判断する
Standardは、Enterpriseより低いユーザー単価で導入できます。ただし、料金差だけで選ぶと、組織に必要な管理機能や統制要件を満たせない場合があります。
比較時には、次の項目を確認してください。
- 対象となる開発者数と利用頻度
- IDE拡張とCLIの利用範囲
- 管理者が必要とする可視性と制御
- Google Cloudの既存契約との関係
- 契約期間中の増員、異動、退職への対応
- 機密コードや顧客データを扱う際の社内ルール
12か月契約は利用人数が安定している組織向け
公式価格では、12か月契約のユーザー単価が月間コミットメントより低く設定されています。一方、年間契約の適否は、値引き幅だけでは決められません。
短期検証で利用人数が変わるなら、月間コミットメントが適します。対象部門と席数が固まった後に年間契約を検討すれば、未使用ライセンスを抱えるリスクを抑えられます。
法人利用では、料金表と同時に入力可能な情報の範囲を定める必要があります。禁止情報、承認フロー、ログ、インシデント対応を整える方法は生成AIガイドラインの作り方で確認できます。
実務での確認ポイント最初から全開発者へ配布せず、対象業務と評価指標を決めた検証から始めてください。契約期間の判断材料として、利用人数、継続率、クォータ到達状況を記録します。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちらAPIキー利用時の従量課金と見積もり方
有料のGemini APIキーやGoogle Cloud側のAPIキーでGemini CLIを使う場合、費用は固定月額ではなく従量課金が中心です。請求額は、選択するモデル、入力トークン、出力トークン、キャッシュ、グラウンディングなどの条件で変わります。
トークンは、モデルが文章やコードを処理するときの単位です。日本語の文字数と一対一ではなく、コード、記号、会話履歴の長さでも消費量が変わります。そのため、「1質問はいくら」と固定するより、実測したトークン量から見積もる方が正確です。
最新の単価はGemini Developer APIの公式料金とVertex AIの生成AI料金で確認してください。モデルの追加や料金改定があり得るため、記事中の固定単価を長期間使い回す運用は避けるべきです。
API費用は四つの変数で見積もる
概算では、次の四つを分けます。
- 1回の処理で送る入力トークン量
- 1回の処理で受け取る出力トークン量
- 1日または1か月の処理回数
- 一つの指示から発生するモデルリクエスト数
概念上の式は次のとおりです。
月額概算 = 入力トークン費用 + 出力トークン費用 + 追加機能の費用
この式へ、モデルごとの公式単価と実測値を入れます。Gemini CLIのようなエージェント型ツールでは、ファイル探索、計画、修正、再確認で複数回のモデル呼び出しが起こり得ます。単純なチャット1往復の測定値だけでは、開発作業全体の費用を過小評価する可能性があります。
小規模な実測から上限を設計する
API従量課金は、使った分だけ支払える反面、利用量が増えると請求も増えます。最初の検証では、対象リポジトリ、利用者、期間、モデルを限定し、日次と週次で使用量を記録してください。
運用前に決める項目は次のとおりです。
- 利用を許可するモデル
- 1ユーザーまたは1プロジェクトの予算目安
- APIキーの発行、保管、失効手順
- 利用量の監視方法と予算アラート
- 上限に近づいたときの通知先
- ログへ残してよい情報と保持期間
APIキーはソースコードへ直接書かず、環境変数やシークレット管理サービスで保管します。不要なキーを速やかに無効化できる状態も必要です。
Gemini CLIを含むAIツールの選定、費用試算、社内展開の進め方にお悩みの場合は、現在の開発体制と利用目的を整理するところからご相談いただけます。
企業が料金プランを選ぶ判断基準
企業の選択肢は、最安プランを探すだけでは決まりません。利用主体、組み込みの有無、管理要件、費用の予測可能性を順に確認すると、候補を絞れます。
判断1:個人利用か組織利用か
個人が自身の環境で試すなら、Googleが移行先として案内するAntigravity CLI Individualsが候補です。月額表示は0ドルですが、企業の業務利用では個人向けプランの可否を社内規程と利用条件の両方で確認する必要があります。
複数社員へ正式に配布するなら、個人アカウントを寄せ集めるより、法人向けライセンスまたは管理されたAPI環境を検討する方が、入退社や権限変更に対応しやすくなります。
判断2:人が直接使うか、システムへ組み込むか
開発者がIDEやターミナルから日常的に使うなら、ユーザー単位のGemini Code Assistが比較しやすい構成です。アプリや社内ワークフローから自動実行するなら、APIの従量課金が設計に合いやすくなります。
両方を使う組織もあります。その場合は、開発者向けの席数とシステム向けAPI予算を別管理し、二重計上や用途不明の請求を防いでください。
判断3:固定費と変動費のどちらを管理しやすいか
ユーザー単位の料金は、席数が安定していれば予算化しやすい方式です。API課金は小さく始めやすい一方、処理量やモデル選択によって変動します。
| 状況 | 検討しやすい方式 |
|---|---|
| 利用者が決まり、日常的にコーディング支援を使う | Gemini Code Assist法人ライセンス |
| 自動処理や自社アプリへ組み込む | Gemini APIまたはGoogle Cloud側のAPI |
| 個人が無料枠で試す | Antigravity CLI Individuals |
| 短期検証で人数が変わる | 月間契約または限定したAPI検証 |
| 席数が安定し、継続利用が確定 | 12か月契約を比較 |
判断4:料金改定と移行に追従できるか
AI開発ツールの提供経路は変わります。社内台帳へ契約主体、認証経路、料金ページ、更新日、管理者を記録し、公式の通知を定期的に確認してください。
実務での確認ポイント比較表には月額だけでなく、認証経路、契約期間、日次クォータ、API上限、管理者、データ区分を入れてください。価格差より大きな運用コストを見落としにくくなります。
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法人様のAI導入に関するご相談はこちらよくある質問
Q. Gemini CLIは無料で使えますか?
2026年6月18日以降、Google AI Pro、Google AI Ultra、Gemini Code Assist for individualsの無料利用を通じたGemini CLIへのリクエスト提供は終了しています。Googleは個人ユーザーへAntigravity CLIへの移行を案内しており、Individualsの公式価格は月額0ドルです。
一方、法人向けGemini Code Assist StandardとEnterprise、有料のGemini APIキーなどではGemini CLIを継続できます。したがって、「Gemini CLIが無料」と一括せず、認証経路を確認する必要があります。
Q. Gemini CLIの1日1,000リクエストは現在も利用できますか?
公式クォータページには、GoogleアカウントのIndividual区分として1日1,000 model requestsの記載が残っています。しかし、Googleは2026年6月18日に個人向けGemini CLIへのリクエスト提供を終了しました。
この不整合があるため、1日1,000リクエストを現行の個人向け無料枠として契約判断に使うべきではありません。個人利用は移行告知を優先し、Antigravity CLIの最新条件を確認してください。
Q. Gemini Code Assist StandardとEnterpriseはいくらですか?
Google Cloudの公式表示では、Standardは月間コミットメントで1ユーザーあたり月額22.80ドル、12か月契約で月額19ドルです。Enterpriseは月額54ドル、12か月契約で月額45ドルです。
実際の請求額は契約条件、税、通貨、為替などの影響を受ける場合があります。必要機能と管理要件を確認したうえで、Google Cloudの見積もりや契約画面で最終金額を確認してください。
Q. APIキーでGemini CLIを使うと月額はいくらになりますか?
固定の月額では決まりません。利用モデル、入力トークン、出力トークン、リクエスト数、キャッシュやグラウンディングなどの追加条件によって変わります。
まず限定した業務で使用量を実測し、Gemini Developer APIまたはVertex AIの公式単価を当てはめて月額を試算してください。一つのコマンドから複数のmodel requestsが発生する場合もあるため、コマンド数だけで見積もらないことが大切です。
まとめ
Gemini CLIの料金は、ツール本体の固定価格ではなく、モデルへ接続する認証経路で決まります。2026年6月18日以降、個人向けの従来経路は終了し、月額0ドルのAntigravity CLI Individualsが移行先です。
企業は、Gemini Code Assist StandardまたはEnterpriseのユーザー単位料金と、APIの従量課金を用途に応じて比較します。公式クォータページに残る個人向け上限は旧区分として注記し、移行告知を優先してください。
社内導入では、利用者区分、認証経路、契約期間、使用量の監視、APIキー管理を一つの台帳で管理すると、料金改定やサービス移行にも対応しやすくなります。
Gemini CLIを含む生成AIの導入計画を整理します
株式会社Nexaでは、AIツールの比較、費用試算、運用ルール、検証設計を含む企業向けAI活用をご支援しています。自社に適した契約と進め方が定まっていない段階でもご相談いただけます。
参考にした公式情報
- Google Developers Blog:Gemini CLIからAntigravity CLIへの移行に関する重要なお知らせ
- Antigravity Pricing
- Gemini CLI:Quota and pricing
- Google Cloud:Gemini for Google Cloudの料金
- Gemini Developer APIの料金
- Vertex AIの生成AI料金


