公開日: 最終更新:
執筆・編集:株式会社Nexa 編集部(下書きと機械検査はAI、公開前に人が確認)/約9分で読めます。公式ドキュメント・公式発表などの一次情報を確認したうえで執筆・更新しています。AIツールの仕様や料金は変わることがあるため、導入判断の前に各公式サイトの最新情報もご確認ください。記事の作り方と検査の方針
NotebookLM(現Gemini Notebook)のGemini 3.5対応により、調査から資料化までのAI活用が大きく進みます。
- 要点1: NotebookLMはGemini 3.5を採用し、回答精度と信頼性の向上を狙う(2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ改称)
- 要点2: チャットからソース収集を始め、PDF・Excel・PowerPointなど合計11種類の形式で出力可能
- 要点3: 提供開始時はGoogle AI UltraとWorkspaceの一部顧客向け。改称後はWorkspace全顧客・個人アカウントまで対象が拡大
対象: AIで調査・資料作成を効率化したい経営者・DX推進担当者
今日やること: 自社の調査業務を1つ選び、NotebookLM(現Gemini Notebook)でPoC候補にする
NotebookLMのGemini 3.5対応は、企業の調査・資料作成をAI起点に変えるアップデートです。
The VergeとTechCrunchの報道によると、GoogleはAIノートアプリNotebookLMにGemini 3.5を採用し、チャットからのソース収集、多形式出力、クラウドコンピュータ接続を強化しました。
この記事では、今回のアップデートの要点と、日本企業が実務でどう活用すべきかを速報ベースで整理します。
なお、NotebookLMは2026年7月16日、Googleの発表により「Gemini Notebook」へ改称されました。既存のURL(notebooklm.google.com)や共有リンクは自動的に新しい名称へリダイレクトされるため、利用に支障はありません。本記事は2026年6月の発表内容を基にしているため、以下では発表当時の名称であるNotebookLMの表記で解説します。
NotebookLMのGemini 3.5対応で何が変わったのか
今回のポイントは、NotebookLMが「資料を入れて質問するツール」から「調査の出発点になるツール」へ近づいたことです。
NotebookLMとは、Googleが提供するAIノート・リサーチ支援ツールです。文書、Webページ、動画などのソースをもとに要約や質問応答ができます。企業では、議事録、調査資料、マニュアル、顧客ヒアリングの整理などに使いやすい領域です。
Gemini 3.5がデフォルトモデルに
報道によると、NotebookLMはGoogleのアップグレード版モデルであるGemini 3.5を利用するようになります。Googleは、これにより回答がより正確で信頼性の高いものになると説明しています。
生成AIツールでは、モデル性能が回答品質に直結します。とくに企業利用では、要約の正確性、引用元との整合性、曖昧な質問への対応力が重要です。Gemini 3.5への移行は、NotebookLMを業務利用しやすくする土台の強化と見てよいでしょう。
チャットから調査プロジェクトを始められる
従来のNotebookLMは、ユーザーが先に資料を持ち込む使い方が中心でした。今回の更新では、テーマについてチャットで質問するだけで、NotebookLMが関連ソースを探す流れが強化されます。
TechCrunchは、Google Searchを使って関連ソースを提案し、ナレッジベース作成を支援すると報じています。これは、リサーチ担当者が最初に行う「何を読むべきかを探す」作業をAIが補助するという意味です。
対象ユーザーと提供範囲
提供開始時点(2026年6月)では、Google AI Ultraユーザーと、Workspaceの一部ビジネス顧客向けに提供が始まるとされていました。
企業で利用する場合は、自社のWorkspace契約、AI機能の利用可否、管理者設定を確認する必要があります。まずは情報システム部門が利用可能範囲を確認し、少人数で試すのが現実的です。
2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ改称された際、対象はGoogle Workspaceの全顧客・Workspace Individual加入者・個人Googleアカウント保有者まで拡大しています(2026年10月8日に公式ページで確認)。
企業にとって重要なのは「ソース収集」と「出力形式」の強化
企業利用で注目すべき点は、調査の入口と出口が広がったことです。入口はソース収集、出口は資料・データ形式への変換です。
Google Searchを使ったソース提案
NotebookLMがGoogle Searchを使って関連ソースを提案できるようになると、調査の初動が速くなります。たとえば、競合調査、市場調査、制度変更の確認、海外事例の収集などで効果が見込めます。
ただし、AIが提案したソースをそのまま採用するのは危険です。企業利用では、一次情報、公式発表、信頼できるメディア、専門機関の資料を優先するルールが必要です。NotebookLMは「調査を代替するツール」ではなく、「調査の候補を広げるツール」と捉えるべきです。
PDF・Excel・PowerPointなどへの出力
TechCrunchなどの報道によると、今回の更新ではPDF、docx、Markdown、テキスト、CSV、JSON、Excel、PowerPoint、画像など、合計11種類の形式への出力が可能になります。
これは企業の実務に直結します。調査結果をそのままPowerPointの叩き台にする、Excelで比較表にする、CSVでデータ分析に回す、といった流れが作りやすくなるためです。
| 業務 | NotebookLM活用例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 市場調査 | 関連ソースを収集し、要点を整理 | 初動調査の時間短縮 |
| 競合分析 | 各社の発表資料を比較 | 比較表作成の効率化 |
| 提案資料作成 | 調査結果をPowerPoint化 | 資料の下書き作成を高速化 |
| 社内ナレッジ整理 | マニュアルや議事録を要約 | 情報検索の負担軽減 |
実務ポイント出力結果を最終成果物にするのではなく、担当者が確認・編集する前提で使うことが重要です。AIの役割を「下書き作成」と定義すると、品質管理しやすくなります。
Antigravityとクラウドコンピュータ接続の意味
もう1つの重要な変更は、NotebookLMがGoogleのエージェント型コーディング基盤Antigravity上で動作し、各ノートブックに安全なクラウドコンピュータが接続される点です。
Antigravityは、AIがコードを書いたり実行したりするための基盤として報じられています。今回の文脈では、NotebookLMが単に文章を生成するだけでなく、調査に必要な処理や可視化を実行しやすくなることを意味します。
コード実行・可視化で調査の深度が上がる
たとえば、調査資料から数値を抽出し、グラフ化する。複数資料の情報を表にまとめる。CSVを読み取り、傾向を可視化する。こうした作業は、従来は人がExcelやBIツールで行っていました。
NotebookLMがクラウドコンピュータと接続されることで、AIが調査から可視化までを一貫して支援する可能性があります。これは、AIリサーチツールが「読む・要約する」段階から「分析して成果物にする」段階へ進む流れです。
AI導入に関するお困りごとは、株式会社NexaのAI顧問がサポートします。「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談いただけます。
日本企業が今すぐ確認すべき3つのポイント
NotebookLMの新機能は魅力的ですが、企業導入では機能よりも運用設計が重要です。次の3点を確認してから試すことをおすすめします。
1. 利用できるプランと権限
まず確認すべきは、今回の機能が自社の契約で使えるかです。報道では、Google AI UltraユーザーとWorkspaceの一部ビジネス顧客向けに提供されるとされています。
管理者は、AI機能の有効化範囲、利用できる部署、外部共有設定、監査ログの有無を確認する必要があります。特に情報システム部門が関与せずに個人利用が広がると、情報管理のリスクが高まります。
2. 社内データを入れる範囲
NotebookLMはソースをもとに回答する性質上、ユーザーがどの資料を入れるかが重要です。営業資料、顧客情報、契約書、社内会議資料などは、機密度に応じて利用可否を分けるべきです。
最初は公開情報、社外秘ではない資料、研修用のサンプル資料から試すのが安全です。そのうえで、部門ごとに「入れてよい資料」「入れてはいけない資料」を明文化します。
3. 調査・資料作成業務でPoCを設計する
PoCとは、Proof of Conceptの略で、導入前に小さく検証する取り組みです。NotebookLMの場合は、いきなり全社展開するよりも、特定業務で効果を測るのが適しています。
おすすめは、週次の市場調査、競合ニュースの要約、社内勉強会資料の作成、顧客向け提案資料の下調べです。作業時間、出力品質、担当者の修正時間を記録すれば、導入判断がしやすくなります。
よくある質問
Q. NotebookLMは何に使えるツールですか?
NotebookLMは、資料やWeb上の情報をもとに、要約・質問応答・整理を行うAIリサーチツールです。企業では、市場調査、競合分析、社内ナレッジ整理、提案資料の下書き作成などに活用できます。
今回の更新により、チャットからソースを探し、複数形式で出力する機能が強化されます。
Q. 今回のアップデートは誰が使えますか?
報道によると、提供開始時はGoogle AI Ultraユーザーと、Workspaceの一部ビジネス顧客向けでした。2026年7月16日の「Gemini Notebook」への改称後は、Workspace全顧客・Workspace Individual加入者・個人Googleアカウント保有者まで対象が拡大しています。企業で利用する場合は、Workspace管理者にAI機能の利用可否を確認してください。
Q. 企業が導入する際の注意点は何ですか?
最も重要なのは、社内データの取り扱いルールです。AIツールに入れてよい資料と入れてはいけない資料を分け、利用部署・利用目的・確認フローを決める必要があります。
また、AIの出力は必ず人が確認する前提で運用してください。特に外部公開資料や顧客向け資料では、出典確認と事実確認が欠かせません。
Q. NotebookLMという名前はまだ使われていますか?
いいえ。2026年7月16日、GoogleはNotebookLMを「Gemini Notebook」に改称しました。既存のURL(notebooklm.google.com)や共有ノートブックのリンクは自動的に新しい名称へリダイレクトされるため、利用自体への影響はありません(2026年10月8日に公式ページで確認)。
まとめ
NotebookLM(現Gemini Notebook)のGemini 3.5対応は、企業の調査・資料作成を効率化する可能性があります。特に、チャットからのソース収集、Google Search連携、多形式出力、クラウドコンピュータ接続は、実務への影響が大きい変更です。
一方で、企業利用では情報管理と品質確認が欠かせません。まずは公開情報を使った小規模PoCから始め、利用ルールと効果測定の方法を整えることが現実的です。なお、2026年7月16日以降はツール名が「Gemini Notebook」に変わっている点も、社内での検索・資料作成時に留意してください。
本記事の内容は、2026年10月8日に以下の公式ページで確認しています。
参考ソース
- Google公式ブログ: NotebookLM is now Gemini Notebook(2026年7月16日発表)
- Google Workspace Updates公式ブログ: NotebookLM is now Gemini Notebook
AI導入に関するお困りごとをサポートします
株式会社NexaのAI顧問は、ツール選定から業務への適用、社内定着までを月額制でサポートします。特定のツールに限らず、「AIをどう使えばいいか分からない」という段階からご相談いただけます。
この記事で参照した外部情報
- Google公式ブログ: NotebookLM is now Gemini Notebook(2026年7月16日発表)blog.google
- Google Workspace Updates公式ブログ: NotebookLM is now Gemini Notebookworkspaceupdates.googleblog.com
本文中でリンクしている外部ページの一覧です(自動生成)。最終確認日は本記事の最終更新日 2026-10-08 で、リンク先の内容はその後変わることがあります。
AI導入を検討中の方へ









