gogcliのgog contactsコマンドで、Google連絡先をCLIから検索・作成・更新できます。
- 要点1:
gog contacts searchで名前・メールを即座に検索、gog contacts createで新規登録が1コマンドで完了 - 要点2: Claude Codeと組み合わせることで「新しいクライアントを連絡先に追加して」とSlackから自然言語で指示できる
- 要点3: Workspace組織内ディレクトリも同一CLIで検索でき、社内外の連絡先を一元管理できる
対象: Claude CodeやgogcliでGoogle Workspaceの業務を自動化したいエンジニア・DX推進担当者
今日やること: gog contacts listを実行してGoogle連絡先がCLIから確認できることを確かめる
この記事の目次
gogcliのgog contactsコマンドを使えば、Google連絡先(People API)をターミナルから直接操作できます。ブラウザでGoogleコンタクトを開かなくても、連絡先の検索・登録・更新・削除がすべてCLIで完結します。
「クライアントが増えるたびに手作業でGoogle連絡先に追加している」「AIエージェントに連絡先の確認や登録をお願いしたい」——こうした課題を持つ方にとって、gogcliのContacts機能は実用的な解決策になります。
この記事では、gog contactsの全コマンドをコピペで使えるスニペットつきで解説し、クライアント管理・営業フォロー自動化での実践的な活用例まで紹介します。
gogcliとGoogle People APIの基本
gogcliのContacts機能を理解するために、まず背景となるAPIの位置づけを整理しておきます。
Google People APIとは?旧Contacts APIとの違い
Google People APIは、Googleが提供するコンタクト情報へのプログラムアクセスインターフェースです。2016年にGoogleが公開し、従来のContacts API(v3)の後継として位置づけられています。
| 項目 | 旧Contacts API | People API(現在) |
|---|---|---|
| バージョン | v3 | v1 |
| ステータス | 非推奨(移行推奨) | 現行(推奨) |
| 対応スコープ | 連絡先の読み書き | 連絡先・ディレクトリ・プロフィール |
| 主な機能 | 連絡先CRUD | 連絡先CRUD + 組織ディレクトリ + 「その他の連絡先」 |
新規システムを構築する場合は、People APIを使うことがGoogleから推奨されています。
gogcliがContactsに対応した経緯
gogcliはPeter Steinberger氏が開発・公開したオープンソースのGoogle Workspace CLIです(GitHub: steipete/gogcli)。Gmail・Calendar・Drive・Docsなどの主要サービスをまとめて操作できるツールとして設計されており、Contacts(People API)もそのなかの一つとしてサポートされています。
あるプロジェクトでgogcliのgwsスキルを使い始めたとき、Contactsスコープが有効になっていないことが判明しました。OAuth認証のスコープ設定を見直し、contactsとdirectory.readonlyを明示的に追加することで、gog contactsコマンドが使えるようになりました。スコープの追加だけで既存の認証フローに組み込めるため、手順としてはシンプルです。
ポイントgogcliはコマンド体系が統一されているため、Gmail・Calendar・DriveをすでにCLIで操作している方であれば、Contactsも同じ感覚で使いはじめられます。
gogcliの全体的な使い方や初期セットアップについては、「gogcli入門 — Claude CodeからGoogle Workspaceを丸ごと操作する」も参照してください。
事前準備 — gogcliのインストールとContactsのスコープ有効化
gogcliのインストール(npmで一発)
gogcliはnpmでグローバルインストールできます。
npm install -g gogcli
インストール後、コマンドが使えることを確認します。
gog --version
OAuth認証のセットアップ — Contactsスコープを含める
GoogleのCloudコンソールでOAuthクライアントを作成し、以下のスコープを有効にします。
| スコープ | 用途 |
|---|---|
https://www.googleapis.com/auth/contacts |
個人連絡先の読み書き |
https://www.googleapis.com/auth/contacts.readonly |
個人連絡先の読み取りのみ |
https://www.googleapis.com/auth/directory.readonly |
Workspace組織ディレクトリの読み取り |
認証設定後、初回ログインを実行します。
gog auth login
ブラウザが開き、Googleアカウントでの認可が求められます。指定のアカウントでログインし、スコープの許可をおこなってください。
実際にやってみてわかったハマりポイント
既存の認証情報がある場合、Contactsスコープが含まれていない可能性があります。その場合は、いったんログアウトして再認証が必要です。
gog auth logoutgog auth login
認証後にgog contacts listを実行してみて、連絡先が表示されれば設定完了です。
ポイントWorkspace(Google Workspace)アカウントと個人Googleアカウントでは利用可能なスコープが異なる場合があります。組織のディレクトリを参照するには、Workspace管理者によるAPIアクセス許可が必要なケースもあります。
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法人向けClaude Code個別指導の無料相談はこちら基本コマンド — 連絡先の検索・作成・更新・削除
gog contactsの主要コマンドを実際に使えるスニペットつきで解説します。
連絡先を検索する(gog contacts search)
# 名前やメールアドレスで検索(部分一致)gog contacts search "田中"# 最大件数を指定して検索gog contacts search "田中" --max 20# JSON形式で出力(スクリプト処理向け)gog contacts search "田中" --json# 全件リストアップgog contacts list --max 100
出力例(通常形式):
名前: 田中 太郎メール: taro.tanaka@example.com電話: 090-1234-5678会社: 株式会社サンプル
--jsonフラグを追加すると、jqコマンドと組み合わせてデータを加工できます。
# メールアドレスだけ抽出gog contacts search "田中" --json | jq '.[].emailAddresses[].value'
連絡先を新規作成する(gog contacts create)
# 基本的な連絡先追加gog contacts create \ --given "太郎" \ --family "田中" \ --email "taro.tanaka@example.com" \ --phone "090-1234-5678"# 会社名・役職も含めて登録gog contacts create \ --given "花子" \ --family "山田" \ --email "hanako.yamada@example.com" \ --phone "03-1234-5678"
オプションパラメーターは--given(名)と--family(姓)のほか、メールアドレスと電話番号を指定できます。
連絡先を更新・削除する(update / delete)
# 連絡先を更新(resourceNameが必要)gog contacts update people/c12345678 \ --email "new.email@example.com"# 連絡先を削除gog contacts delete people/c12345678
resourceName(people/c...の形式)は、gog contacts searchの--json出力から取得できます。
# resourceNameを取得gog contacts search "田中" --json | jq '.[].resourceName'
ディレクトリ(Workspace組織内)を検索する
Google Workspaceアカウントを使っている場合、組織内メンバーのディレクトリも検索できます。
# 組織ディレクトリを検索gog contacts directory search "佐藤"# ディレクトリ全件取得gog contacts directory list
個人の連絡先(自分が手動登録したもの)と組織ディレクトリ(IT管理者が管理するもの)を同一CLIで横断検索できるのは、gogcliならではのメリットです。
ポイントディレクトリ検索は読み取り専用です。組織内メンバーの情報を参照するだけで、変更はできません。変更が必要な場合は、Google Workspace管理コンソールで操作します。
Claude Codeを使った業務自動化の導入・設計について、個別にご相談いただけます。「どのツールから始めればいいか」「自社の業務フローにどう組み込むか」という段階から対応しています。
実践活用 — クライアント連絡先のCRM的管理
gogcliのContacts機能を使うことで、Google連絡先をシンプルなCRMとして活用できます。
クライアントを新規追加してGoogleカレンダーと連携する
新しいクライアントと初回ミーティングが決まったとき、以下の手順で連絡先登録からカレンダー予定作成までを一気に処理できます。
# 1. 連絡先に追加gog contacts create \ --given "一郎" \ --family "鈴木" \ --email "suzuki@client-company.example.com"# 2. カレンダーにミーティングを登録gog calendar create primary \ --summary "初回ミーティング(新規クライアント)" \ --start "2026-04-01T14:00:00+09:00" \ --end "2026-04-01T15:00:00+09:00" \ --attendees "suzuki@client-company.example.com"
ブラウザを開かずに2つの操作を連続で実行できます。
実際に、あるコンサルティング業務でこのフローを使い始めたところ、新規クライアントの情報登録にかかる時間を大幅に短縮できました。ブラウザでGoogleコンタクトを開き、カレンダーに移動して…という手作業が不要になり、コマンド2つで完結するようになりました。
連絡先検索→メール送信を1コマンドで実行する
特定のクライアントにメールを送りたいとき、連絡先からアドレスを引いてGmailで送るまでをシェルスクリプトで自動化できます。
# 連絡先からメールアドレスを取得して変数に格納EMAIL=$(gog contacts search "鈴木" --json | jq -r '.[0].emailAddresses[0].value')# 取得したアドレスにメール送信gog gmail send \ --to "$EMAIL" \ --subject "先日のご連絡の件" \ --body "鈴木様、先日はお時間をいただきありがとうございました..."
「名前は覚えているがメールアドレスが手元にない」という状況でも、CLIから即座に確認して送信できます。
カレンダーやGmailとの連携については、「Claude Code × Gmailで受信メールを自動チェック・要約する」と「gogcliでGoogleカレンダーを操作する — 予定取得・作成・招待」も参考にしてください。
スプレッドシートから連絡先を一括登録するスクリプト例
名刺交換後やイベント参加者リストのCSVから、まとめて連絡先に追加したい場合は以下のようなシェルスクリプトで対応できます。
#!/bin/bash# contacts_import.sh# CSVフォーマット: family,given,email,phonewhile IFS=',' read -r family given email phone; do echo "登録中: $family $given ($email)" gog contacts create \ --family "$family" \ --given "$given" \ --email "$email" \ --phone "$phone" sleep 0.5 # APIレート制限対策done < contacts_list.csv
CSVファイル(contacts_list.csv)の形式:
田中,太郎,taro@example.com,090-1111-2222山田,花子,hanako@example.com,090-3333-4444
このスクリプトを使えば、数十件の連絡先を手作業なしで一括登録できます。
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gogcliをClaude Codeから呼び出すことで、自然言語で連絡先を操作できるようになります。
「新しいクライアントを連絡先に追加して」とSlackから指示する
OpenClaw(Claude CodeをSlackに常駐させるツール)と組み合わせると、Slackから自然言語で連絡先操作を指示できます。
実際の使い方の例:
(Slack DM)ユーザー: 「田中太郎さん(taro@example.com)を連絡先に追加して」Claude Code: 「田中 太郎さん(taro@example.com)をGoogle連絡先に追加しました。登録内容:- 名前: 田中 太郎- メール: taro@example.com確認は gog contacts search "田中" で行えます。」
Claude Codeがgog contacts createコマンドを自動的に組み立てて実行します。コマンドの構文を覚えていなくても、自然言語で指示するだけで完結します。
cronで定期的に連絡先情報を確認・通知する
OpenClawのcronジョブ機能と組み合わせることで、定期的な連絡先チェックも自動化できます。
{ "id": "contacts-check", "schedule": "0 9 * * 1", "prompt": "今週フォローアップが必要なクライアントを連絡先から確認して、氏名とメールアドレスをリスト化してください", "channel": "#crm-weekly"}
毎週月曜9時に、Slackチャンネルに「今週のフォローアップリスト」が自動投稿される仕組みを作れます。
ポイントClaude Codeに渡す指示は自然言語で書けます。「最近追加した連絡先を10件表示して」「〇〇社の連絡先を全員リストアップして」など、状況に合わせて柔軟に活用できます。
よくある質問
Q. gogcliのContactsスコープを有効にするには?
Googleのクラウドコンソールで使用しているOAuthクライアントのスコープ設定を確認します。gog auth loginで再認証するとき、contactsスコープが含まれた状態で認証をおこなう必要があります。既存の認証情報を使っている場合は、gog auth logoutでいったんログアウトし、再ログインしてスコープを更新してください。
Q. gog contacts searchで名前が日本語の場合も検索できますか?
できます。gog contacts search "田中"のように日本語で指定すると、名前・会社名・メールアドレスを横断して検索します。ただし、部分一致の精度はGoogle People APIの仕様に依存するため、登録名が正確でない場合は別の検索ワードも試してみてください。
Q. People APIは無料で使えますか?
Google People APIは、通常のGoogleアカウントおよびGoogle Workspaceアカウントで追加料金なしで使用できます。APIのリクエスト数には1分あたりの上限がありますが、通常の業務利用では上限に達することはほぼありません。大量の連絡先を一括処理するスクリプトを実行する場合は、リクエスト間隔にsleepを入れることを推奨します。
Q. Googleの会社ディレクトリ(Workspace)と個人連絡先の違いは何ですか?
個人連絡先は自分で追加・管理する連絡先(Google コンタクトに表示されるもの)です。Workspaceディレクトリは、IT管理者が管理する組織内のメンバー情報で、全社員が参照できる共有データです。gog contactsは個人連絡先を操作し、gog contacts directoryはWorkspaceディレクトリを参照します。前者は読み書き可能で、後者は読み取り専用です。
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gogcliのgog contactsコマンドを使えば、Google連絡先(People API)をCLIから操作できます。本記事では以下を解説しました。
- 基本操作: search(検索)・create(作成)・update(更新)・delete(削除)の各コマンドとスニペット
- Workspaceディレクトリ: 組織内メンバーの参照も同一CLIで実現
- 実践活用: クライアント登録→カレンダー作成→メール送信の一連フロー
- 自動化: Claude Code・OpenClaw連携で自然言語から連絡先操作
- 一括処理: CSVから連絡先を大量インポートするスクリプト例
まずはgog contacts listを実行して、現在のGoogle連絡先がCLIから確認できることを確かめてみてください。そこから徐々に検索・登録・他サービス連携と組み合わせ範囲を広げていくと、業務フローに自然に組み込めます。
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