GoogleスライドのGeminiがついに「編集可能」に|企業プレゼン業務が変わる新機能と活用法【2026年4月】

Google スライド Gemini 編集可能のイメージ画像

Google スライドのGeminiが2026年4月から「編集可能スライド生成」に対応し、企業のプレゼン業務の効率化が一段と加速します。

  • 要点1: 従来は生成後に編集不可だったAIスライドが、テキスト・レイアウト・デザインを自由に修正できるようになった
  • 要点2: 対象はGoogle Workspace Business Standard以上のプラン。日本語対応も順次予定
  • 要点3: Googleドライブ内の既存資料を参照してスライドを自動生成する機能も引き続き利用可能

対象: Google Workspaceを利用している企業のDX推進担当者・経営者・業務改善担当者

今日やること: 自社のGoogle Workspaceプランを確認し、Business Standard以上であれば本機能をすぐに試す

この記事の著者
川島陸

株式会社Nexa 代表取締役川島 陸

一橋大学経済学部卒業後、フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧 株式会社クニエ)にて法人向けAI導入支援等を経験。独立後、AI系メディア運営やDify/n8nの導入支援を経て、株式会社Nexaを創業。法人向けAI研修・AI導入支援・AI関連メディア運営を手掛ける。

Googleが2026年4月1日(米国時間)に発表した「Google スライド」の新機能により、Geminiで生成したスライドをそのまま自由に編集できるようになりました。

「AIでプレゼン資料を作ったはいいが、細かい修正ができずに結局一から作り直した」——そうした経験を持つビジネスパーソンは少なくないはずです。従来のGeminiによるスライド生成は「固定されたスライドとして出力される」制限がありましたが、今回のアップデートでその壁が取り払われました。

この記事では、今回の新機能の詳細・具体的な使い方・企業での活用シーン・Microsoft Copilotとの比較・必要なプランを解説します。

今回のアップデートで何が変わったか

Google スライドのGeminiは、AIがスライドを自動生成する機能として以前から提供されていました。しかし、これまでは生成されたスライドに対してレイアウトの変更や要素の移動、テキストの細かな修正が制限されており、「下書き」として使うには不便な面がありました。

今回のアップデートにより、AIが生成したスライドも通常のスライドと同様に編集できるようになりました。

従来の制限(固定スライドの問題点)

従来のGeminiによるスライド生成には、以下の制限がありました。

制限 内容
テキスト編集 生成後のテキストの大幅な変更が困難
レイアウト変更 要素の位置変更・サイズ調整が不可
デザイン修正 色・フォント・画像の差し替えに制限あり

この制限のため、Geminiで生成したスライドはあくまで「参考」にとどまり、最終的な資料は別途作成し直すケースが多く見られました。

新機能で何ができるようになったか

今回のアップデートで追加・改善された点は以下の通りです。

  • テキストの自由な編集: 生成されたスライドのあらゆるテキストを通常通り修正・追記できる
  • レイアウトの調整: オブジェクトの位置変更・サイズ変更・要素の追加・削除が可能
  • デザインのカスタマイズ: フォント・色・背景など自社ブランドに合わせた調整ができる
  • 参照ファイルの指定: Googleドライブ内のファイルを参照し、既存フォーマットを踏襲したスライドを生成
  • 画像の自動生成: 引き続きAI画像生成による視覚的な資料作成が可能

まず英語圏など一部地域で提供が開始されており、日本語対応も順次予定されています。

「編集可能スライド」の具体的な使い方

実際の操作フローは以下の通りです。

プロンプトの書き方と実例

Google スライドを開き、サイドパネルのGeminiアイコンから操作します。自然な日本語(または英語)でプロンプトを入力すると、スライドの骨組みが自動生成されます。

プロンプト例:

用途 プロンプト例
営業提案資料 「新しいクラウドサービスの導入提案資料を10枚作成してください。課題→解決策→費用対効果の順で」
社内報告資料 「第1四半期の売上報告資料を作成してください。前年比較と来四半期の目標を含めて」
プレゼン概要 「AI導入のメリットを5枚のスライドでまとめてください。経営層向けに簡潔に」

ポイントは「枚数」「構成の流れ」「対象読者」を明示することです。これにより、意図に沿ったスライド構成が得られやすくなります。

Googleドライブのファイルを参照してスライドを作る方法

Gemini in Google スライドでは、GoogleドライブやGmailのデータを参照してスライドを作成できます。

  1. プロンプト入力エリアで「@」を入力し、参照ファイルを指定
  2. 「このドキュメントの内容をもとにプレゼン資料を作成してください」と指示
  3. 既存のGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートの内容が反映されたスライドが生成される

このワークフローにより、「報告書→プレゼン資料への変換」作業が大幅に効率化されます。

生成後の編集・調整のポイント

生成されたスライドは通常のGoogleスライドと同様に編集できます。

  • スライドテーマの変更: 「スライド」メニューからテーマを一括変更
  • ブランドガイドラインへの適合: フォントや色を自社の色に合わせて調整
  • 不要なスライドの削除: 生成された構成から必要なものだけを残す
  • 追加情報の挿入: AIが生成したベースに、実データや具体的な数字を追記

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企業が今すぐ活用できる3つのシーン

営業提案資料の高速作成

営業チームがよく直面する課題の一つが、商談前の提案資料作成にかかる時間です。商品・サービスの概要をテキストやドキュメントで用意しておけば、Geminiが提案資料の骨格を自動生成します。その後の仕上げ(数字の確認・競合情報の追記・デザイン調整)だけに集中でき、資料作成時間を大幅に短縮できます。

活用例「顧客Aへの提案資料を作りたい。Googleドライブにある商品仕様書とヒアリングメモを参照して、12枚の提案資料を作成してください」と指示。基本構成を1〜2分で生成し、その後の細かい調整に集中できる。

社内報告・定例資料の自動化

月次・四半期ごとに作成が必要な定例報告資料は、フォーマットが固まっているため自動化との相性が良い業務です。前月のレポートデータをGoogleスプレッドシートで管理していれば、そのデータを参照させてスライドを生成できます。

定型的な構成(概要→数値→課題→来月の方針)をテンプレート指示として毎回プロンプトに含めることで、均質な品質の報告資料を効率的に作成できます。

経営会議・役員プレゼン資料の品質向上

経営会議向けの資料は品質要求が高い一方、担当者の時間的制約が大きいという課題があります。Geminiでベースの構成を素早く生成し、そこに具体的な数値・事例・根拠を追加する「ハイブリッド作成」が効果的です。

ゼロから構成を考える時間を削減しつつ、最終的な品質を担当者がコントロールできる点がビジネス活用における大きなメリットです。


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Microsoft Copilot(PowerPoint)との比較

同様の機能を提供するMicrosoftのCopilot in PowerPointと比較します。

機能比較表

比較項目 Google スライド × Gemini PowerPoint × Copilot
AIスライド生成 対応(今回から編集可) 対応(元から編集可)
Googleドライブ参照 対応 非対応(OneDrive参照)
Googleドキュメント連携 対応 非対応
Word/Excel参照 非対応 対応
日本語対応 順次展開中 対応済み
画像AI生成 対応 対応(Designer機能)

既存環境での選び方

どちらを選ぶかは、自社の既存環境によって判断するのが合理的です。

Google Workspace中心の企業: Geminiを活用するのが自然です。GmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートのデータを直接参照できるため、既存ワークフローとの親和性が高くなります。

Microsoft 365中心の企業: CopilotとWord/Excel/Teamsの連携はすでに完成度が高く、この方向性を深化させる方が効率的です。

両環境を併用している企業: 用途に応じて使い分けることが現実的です。社内報告(Google Workspace)と顧客向けプレゼン(PowerPoint)といった使い分けが考えられます。

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必要なプランと料金

対象プランと月額費用

Gemini in Google スライドの利用には、Google Workspace Business Standard以上のプランが必要です。

プラン 月額(1ユーザー) Gemini機能
Business Starter 約680円 一部制限あり
Business Standard 約1,360円 Gemini基本機能
Business Plus 約2,040円 上位機能含む
Enterprise 要問い合わせ 全機能 + 高度な管理

※価格はGoogle公式サイトでご確認ください。為替・プロモーションにより変動します。

日本語対応の予定

現在、編集可能スライド生成機能は英語圏を中心とした一部地域から順次展開中です。日本語での完全対応は「順次予定」とされており、Google公式サイトでの最新情報の確認を推奨します。

なお、日本語のプロンプトでの操作については、現在も試験的な利用が可能です。日本語対応が正式化されるまでの間も、英語プロンプトでの利用や、一部機能の先行テストが選択肢になります。

よくある質問

Q. 無料のGoogleアカウントでも使えますか?

通常の個人向けGoogleアカウント(無料)では、Gemini in Google スライドの編集可能スライド生成機能は利用できません。Google Workspace Business Standard以上のプランが必要です。ただし、GeminiアプリからGoogleスライドを生成する機能(Geminiアプリ内で完結する機能)は別途利用できる場合があります。

Q. 日本語のプロンプトでスライドを作れますか?

現時点では日本語での完全対応が準備中です。英語プロンプトでの利用が最も安定しており、日本語プロンプトは一部動作する場合もありますが、正式対応後の利用を推奨します。公式アナウンスをお待ちください。

Q. 既存のスライドを編集してもらうことはできますか?

はい、既存のGoogleスライドをGeminiに参照させて内容の改善・要約・追記を依頼することができます。「このスライドを経営層向けに簡潔にまとめてください」などの指示が可能です。

Q. 社外秘データをGeminiに入力しても安全ですか?

Google Workspace Business以上では、入力データがGoogleのAIモデルの学習に使用されない設定がデフォルトで有効です。ただし、社内の情報セキュリティポリシーに従った運用を徹底し、機密度の高いデータの取り扱いルールを事前に整備することを推奨します。

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まとめ

今回のGoogleスライドのGeminiアップデートで、企業のプレゼン業務における重要な変化が起きています。

  • 固定スライドの制限が解消: AI生成後に自由な編集が可能になり、実務での利用価値が大幅に向上
  • Googleドライブ連携で効率が上がる: 既存のドキュメント・スプレッドシートを参照したスライド自動生成が可能
  • 対象はBusiness Standard以上: プランの確認と段階的な導入を検討する価値がある
  • 日本語対応は順次展開中: 正式対応後は日本語プロンプトでもフル機能が利用可能に

「まずは試してみる」段階としては、Google Workspace Business Standardプランで試験的に導入し、社内の反応を確認するアプローチが現実的です。AIツールの導入は、全社一斉展開よりも小規模なパイロット運用から始めることで、失敗リスクを下げながら知見を積み上げることができます。


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